ウェネトさまの館

ようこそいらっしゃいました。
ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「竹内浩一の世界」(郷さくら美術館)&「岩本拓郎 すべての いろと かたち」(吉祥寺美術館)

2019年02月19日 06時36分55秒 | 展覧会・美術関連

書きそびれておる展覧会の中から、会期終了が近いものを書くのでございます。

まずは、郷さくら美術館「竹内浩一の世界 生きとし生けるもの、その美と心」
https://satosakura.localinfo.jp/


 

「鳥獣戯画」シリーズ5点はじめ、1階と3階に約30点の作品が展示。

淡い色彩、近寄ってよく観ると、猿の柔らかい毛並みやら、象やカバの肌の質感やら、動物たちの眼差しと表情なども素晴らしく、作品の世界に引き込まれまする。
それぞれの作品に添えられた作家の言葉も興味深うございます。

《風姿》(左隻/右隻)のハゲコウは、ひと目観た途端、孤高の哲学者チックよのぅ・・・と思うたら、作者も哲学者に見えたんだそうな。
顔や羽根や足の描込みも凄いぞよ。

《貴婦人》のエミューもお気に入り。
今までエミューのルックスには、何やらひょうきんなイメージを持っていたのじゃが、この作品のエミューは堂々と気品があり、ふさふさした羽毛もショールのようじゃし、頭と胸の青い色も宝飾品のようで、まさに貴婦人じゃ。

他の作品もそれぞれ観応えござりました。
16日(土)の竹内浩一によるトークイベント、お聞きしたかったのぅ。
会期は2月24日まで。ご興味ある方はぜひ。

2階は同時開催「桜百景vol.16」で、13名の作家の桜をテーマにした作品が展示。
殆どの作品に、鳥など生き物が描かれておるぞよ。

絹谷香菜子《旅にでるものたち-夜桜》、家本佳生琉《木菟の来る桜》、青木惠《春も知らず》、廣瀬貴洋《春の訪れ》がお気に入りでありました。

どちらの展示も、落ち着いた空間で動植物を描いた優しい絵画を観る事が出来、心和んだのでございます。

そして、前回の日記のピーターラビットのお茶会プチオフの前に観た、武蔵野市立吉祥寺美術館「岩本拓郎 すべての いろと かたち」
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/index.html
(企画展示室のみ写真撮影可じゃが、作品の撮影はキャプションが一緒に写る距離ならOK。接写はNG)


 

企画展示室には、37点の作品が。


 

ずら~り並ぶ11㎝の正方形の30点の作品は、紙にオイルパステル、アルキド樹脂絵具で描かれたもの。
小さな画面に、色彩豊かに広がる世界がツボ。
作品を観てからタイトルと見比べるのも楽しゅうござります。一部をば。
(以下の作品は、全て作家蔵)

《蒼く立ち上がる》2018


 

《黄色くよみがえるもの》2018


 

《白い光》2018


 

《赤い僥倖》2018


 

《青い炎》2018


 

《天空からの光》2018


 

《すべての始まり》2017


 

《プラハから-Ⅳ〈歴史の融解〉》2018


 

《青く冴え冴えと》2018


 

約130㎝の正方形の作品6点(2018)は、綿布に水性塗料、アクリル絵具で描かれたもの。
そのうちの3点。左から《TENKEI-18-1》《TENKEI-18-2》《TENKEI-18-3》


 

ロビーは撮影不可ですが、10点の作品が展示されておりました。

同じフロアの2つの展示室も観たのでございます。

浜口陽三記念室「こころにしるす こころをしるす」
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/indexhama.html

浜口陽三の銅版画(メゾチント)15点の他、清水昭八の凹版作品集《ニューヨーク日記》5点も展示されておりました。

萩原英雄記念室「抽象、無垢なるもの」
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/indexogi.html

木版16点と、リトグラフ2点の展示。

会期はいずれも2月24日まで。

★おまけ画像
昨晩ベランダから見た、満月一歩手前の月、美しゅうござりました。
スーパームーンは今夜じゃが、お天気悪くて見られなそうよのぅ。