ウェネトさまの館

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「ヨーロピアン・モード」展&「ポーラ ミュージアム アネックス展2017 繊細と躍動」

2017年04月12日 06時02分28秒 | 展覧会・美術関連

昨日の日記の続きでございます。

リサとガスパールの後、文化学園服飾博物館「ヨーロピアン・モード」を観たのでございます。
http://museum.bunka.ac.jp/exhibition/


「ヨーロピアン・モード」は、毎年観に行っておりますのじゃ。
1階の第1室はロココ・スタイルから1890年代まで、2階の第2室は1900年代から1990年代まで、衣装が年代順にマネキンに着せられ展示されてございます。

今年の特集は“黒のドレス”
黒いドレスの他、黒のバッグ、帽子、扇子、ジェットなどの装身具なども展示。
ロマンティック・スタイル(1830~1850年)の所に、バレエのトウシューズそっくりな黒い靴がありましたが、このデザインはこの時代に大流行したのですな。

“黒いドレス”でお気に入りベスト3を年代順に。

★《イヴニング・ドレス》1905年
ピンクのバラ文様のオーガンジーの上に、花文様の黒いチュールレースを重ねており、透け感が綺麗。
スカートの裾は黒いベルベット。

★《イヴニング・コート》1925~30年頃 リバティ
黒のベルベットのケープで、裏側とリボンはローズ色のベルベット。
リバティ製という事にちょっとびっくり。

★《イヴニング・ドレス》1957年 ディオール
張りのあるファイユ地にもかかわらず、流れるドレープが美しい、ディオールらしいリトル・ブラック・ドレス。
Vogueの1957年10月号に載った着用写真も添えられておりまする。

“黒いドレス”以外でお気に入りだったのは、

★《ヴィジティング・ドレス》1878年頃
濃い紫色の紋ビロードに、複雑な襞飾りやビーズの房飾りが綺麗。
前に並んだボタンに至るまで全て紫一色。
バッスルスタイルのドレスはあまり好みではござりませぬが、これはツボじゃった。

★《ディ・ドレス》1947~48年頃 クレア・マッカーデル
木綿プリントのワンピースで、可愛いデザインがドールにもぴったり。
わたくしもこういうワンピースを普段着にしたいぞよ~。

会期は5月16日まで。
服飾博物館前は、桜吹雪でありました。


そして、先日観て書きそびれている展覧会の中から、ひとつだけ書きまする。

ポーラミュージアムアネックス「ポーラ ミュージアム アネックス展2017 -繊細と躍動-」
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
(会場内写真撮影可)


前期・後期に分けて、合計8名のアーティストを紹介する展覧会。
「繊細と躍動」がテーマの後期は、鈴木ヒラク、中原一樹、秋吉風人、藤原絵里佳の4名でございます。

(ちなみに前期の「感受と創発」の日記はこちら↓)
http://blog.goo.ne.jp/unut/e/863246ce637419d6ba9be8823959830a

★鈴木ヒラク
昨年西武渋谷店オルタナティブスペースで初めて作品を観て、印象深かった作家。


ファブリアーノ紙にシルバーインクと墨汁の作品。


★中原一樹
6点中5点が、紙にグラファイト、木炭。
こちらの作品のみレースか何かの繊維を使っておるのかと思うたら、色鉛筆で描かれておるのじゃった。


★秋吉風人
アクリル板に油彩。綺麗じゃ。


★藤原絵里佳
陶土。ちと土器めいた感じで、パワーを感じまする。


会期は4月23日まで。

書きそびれておる展覧会、まだまだあるのじゃ。
「ティツィアーノとヴェネツィア派展」など、書けないうちに終わったものもけっこうあるしのぅ。

そしてまた、観たい展覧会が続々と始まっておるのじゃ。
千葉市美術館の「ウォルター・クレインの本の仕事」やら、埼玉県立近代美術館の「川原慶賀の植物図譜」やら、ここで観そびれた「カッサンドル・ポスター展」は八王子夢美術館に巡回しましたのぅ。

しかし何より楽しみなのが、18日から始まる「バベルの塔」じゃ。
前売券も購入して準備万端。早めに行かねば!
タラ夫も待っている~w