昨日の日記の続きでございます。
「黄金のアフガニスタン」展の後、東京藝術大学大学美術館「東京藝術大学 アフガニスタン特別企画展 素心 バーミヤン大仏天井壁画 ~流出文化財とともに~」も観ましたのじゃ。
http://www.bamiyan-hekiga.com/
(会場内写真撮影可)
2001年、バーミヤン大仏がタリバンに爆破されてしまった直後から、東京藝術大学学長だった故・平山郁夫は、アフガニスタン流出文化財の保護・保管活動を始めたのでございます。
この時集まった流出文化財は102点。
そのうち15点が昨日の日記の「黄金のアフガニスタン」に、87点が本展に展示。
更に、破壊されたバーミヤン東大仏の天崖を飾っていた《天翔る太陽神》の復元も公開されております。
まずは1階。こんな感じでゆったり観られまする。
バーミヤン石窟の《壁画 仏座像》
反対側の壁には、フォラディ石窟の《壁画 仏座像》
《仏陀像頭部》3点とも美形じゃ。
《女性像頭部》綺麗じゃ。ふっくらした輪郭と唇に、三白眼が妖しい魅力。
《ライオン像断片》と《ライオン像頭部》
《魔衆像頭部》と《髑髏》には思わずニヤリ。
アイハヌム遺跡のゼウス半身像の想定復元。
この復元の元になった《ゼウス神像左足断片》は、今「黄金のアフガニスタン」展の第5章に展示されております。
こちらの壁画の復元は、触ることも出来まする。
ささ、お2階へまいりますわよ。
天井には、破壊されてしまったバーミヤン東大仏の天崖《天翔る太陽神》が原寸大で3次元に復元、中央に太陽神ミトラ、左下にギリシャの女神、上には風神も見え、かつての雰囲気を味わえるのでございます。
ここにも流出文化財が展示。
《菩薩とクシャン人供養者》
《マカラ脚のトリトン》
《装飾板断片》
《ガラス器》
《誕生図》
《降魔成道図》
会期は6月19日まで。入場無料ですぞ。
102点の流出文化財は無事アフガニスタンに返還される事になりましたゆえ、ぜひ今回ご覧になるとよろしいかと。