Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

ルーシー・リー展

2010-12-02 09:43:27 | 日記

熱海のMOA美術館のルーシー・リー展を観た。200点にものぼる作品と釉薬ノートや手紙なども公開された回顧展。ハンブルグ美術工業博物館、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、セインズベリー視覚芸術センター、そして多くの個人蔵が一同に集められたのですから貴重な回顧展です。ルーシー・リーはウィーンに生まれウィーン工業学校で学び、第二次世界大戦を避けてロンドンへ亡命したユダヤ人です。シンプルなフォルムと女性らしい繊細な感覚に溢れている作品はとても美しい。バーナード・リーチは彼と正反対の彼女の薄くて飾りの多い高台を非難したそうです。ウエッジ・ウッド社も眼をつけ依頼したが、ジャスパーに単純な白線だけのシンプルなデザインに満足せず、契約は成立しなかった。品格と伝統を現代に合わせたと言う絶妙なバランスのカップ・アンド・ソーサー、世に出なかった事は残念だと思う。1941年から数年、陶製のボタンも製作しイギリスの高級衣装店に納めたそうですから、アンティークのジャケットなどに見られるかもしれません。