このバッグもボイルド・ウールです。飾りのハートが可愛くて、もう少し時間があったら買ってしまったかも…。でもバッグの持ち手の部分もボイルド・ウールでは重い物は入れられない。縫い目は全くないのですから。やはり75ユーロぐらい。
時計塔の丘を降りたところに手工芸品の素敵なお店があった。ボイルド・ウール、フェルトは寒い国でよく見かけます。オウムやカラス、鶏をボイルド・ウールで作ってある。感触も気持ちよくキュートです。75ユーロぐらいだったかしら?結構お高い。
城砦址は標高500メートル弱の丘の上にあります。そこからはグラーツの旧市街が一望できる。アメリカのカリフォルニア州知事、アーノルド・シュワルツェネッカーは此処グラーツの出身だそうです。真ん中を流れているのはムーア河、スロベニアまで続いている。
フェルディナント1世がトルコ軍の攻撃から守るために築城した城砦。その後ナポレオンにより破壊され、唯一残っているのが時計塔と鐘楼です。長針が時間、短針が分を表す面白い時計は1712年に造られ、当時は時間のみ知れば用が足りていたそうです。後に分を示す針が付け足されたので短くなった…と言う話です。
ドームの南西側の壁に古いフレスコ画の一部が見られます。1480年グラーツを襲った三大災難、イナゴの大群の来襲、ペストの流行、トルコ軍の侵攻の様子が描かれています。フレスコは自然環境に脆くなっているので、厚いガラスで密封され、内部の温度管理などもして保存しているそうです。イナゴの大群などにも苦しめられたのですね。保護ガラスの上からの写真、見にくくて…。
ツアー・ガイドはミサだから撮影禁止と言っていましたが、丁度、若者のためのミサが終わったところでした。先生らしき女性に写真を撮っても良いかと声をかけて見ました。「OK、どうぞ、どうぞ」の返事。クリスマスの時にだけ見られる幼子イエス・キリスト生誕の情景を現した飾り物です。