一皿ぐらい載せましょう。えびとマッシュルーム、しいたけのソティー、オマール海老ソース。マッシュルームが大きくて食べ応えがあり美味しい。オマール海老のダシが足りなくて酷がない。まあまあと言う感じですしょうか。
何かアトラクションをして客を退屈させないよう彼等も頑張っています。250人あまりのウエイター、ウエイトレスが65カ国もの国から出稼ぎに来ているそうです。受け持ちのテーブルを廻っては「美味しいか?」としつこく聞いて来る。あまり何回も聞くので「not bad」とついに言ってしまった。頭を抱えて苦笑い、だって本当ですもの。イギリス料理だから…。
毎晩、メニューは変わるのですが、勿論いくつかある中から選べる。スープの欄に”いちごスープ”なるものを見つけオーダーしてみた。フレッシュないちごの香りが漂っています。甘くないネクターのよう。スープとしての旨みも少々感じる。不思議なスープだが、さっぱりしていて良かった。
ある時、”イングリッシュ トラディショナル ディッシュ”をオーダーしたら、生ソーセージやベーコンのグリルに真っ黒けのお肉のような一片がのっていた。古い脂の味や匂いがして…食べられたものではありません。よーく考えてみたら血肉ソーセージだった。イギリスでは確か”ブラックプデェング”と言い、これもイギリスのトラディショナルなのですね。
”ロミオ&ジュリエット”ダイニングルームです。いつも「by the window」とお願いし海を眺めながらの食事です。なんと優雅なこと!イギリス料理ですが茹で卵を「a hard boiled egg 」から「a soft boied egg」に変えてオーダーしてみたら、ちゃんと半熟卵がエッグスタンドにのって出てきました。これには感心。メニューになくても説明すれば(可能なら)オーダー出来る。
メインダイニングが3つビュッフェレストランが1つ、あとチャージのつくステーキハウス、”チョップスグリル”とイタリアンの”ポルフィーノ”がある。ビュッフェは一回行ってみたがあまり良くなかったので、朝からコース料理をオーダーできる”マクベス”や”ロミオ&ジュリエット”のメインダイニングを使った。イギリスが誇るシェークスピアの名作の名前が付いています。
船からの大西洋の夕日です。言い尽くされ古いが”地球は円い”を実感。穏やかな海、微かによぎる潮風、身も心も洗われる。あるテレビの番組で関口知宏が海外で落日を見たとき「次は日本を照らしてください」とお辞儀をした。彼の温かな人柄が心に沁みたシーンです。近くではドメスティックの争いが始まっている事をBBCで知った。
苺のソースにぶどう、キゥーイを浮かべあまり甘くないチョコレートムースがキラキラ光る飴細工のガラス片を抱き、真ん中に鎮座している。手の込んだお洒落なデザート、さすが四つ星ホテルのレストランです。イギリス料理に責められる旅のエポック…ああ美味しかった。
御存知パエリヤです。豪華ではないけれど、えび、イカ、貝、オリーブの実、ドライトマトなどたくさん入っていてお替りする人が大勢、サフランの香りも良かった。しかしグリンピースの乱入が少々パエリヤの質を落としていますね。牡蠣の生もオーダーすれば食べられたが、店頭に並んでいたのを見ると実は薄く、”自己責任”などと聞くと自信がなかった。リアス式のヴィーゴ湾では牡蠣の養殖も盛んだそうです。