浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

お中元について

2010年07月14日 | 宮司一筆

北海道 十勝 浦幌町 子宝祈願 安産祈願 縁結びの神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

今日は、お中元について記したいと思います。

お中元とは、もともと古代中国の道教の三元節の一つです。

三元節とは聞きなれない言葉ですよね・・・

1月15日の「上元」(じょうげん)

7月15日の「中元」(ちゅうげん)

10月15日の「下元」(かげん)

を三元節といいます

古代中国では、この日にを祀りお祝いをする習慣があり、これが日本にも伝わったとされています。

なかでも中元は、日本のお盆行事の風習と重なっていることから、定着したとも言われています。

日本での中元は贈答儀礼として伝わっております。

ご先祖様への供養、両親へのお見舞い、お世話になっている方へのお礼をこめてお送り致します。

贈答品としては、そうめん、菓子、果物などを送るのが古い習わしとされてきました。

しかし、現在では、こうした傾向が薄れ、産地直送のものが人気があるようです。


日本の中元は、ご先祖様を供養する習わしと深く結びついているので、品が届いたら、先ずご先祖様(亡くなった親兄弟も含む)にお供え致しましょう。

ご先祖様の御蔭に感謝し、ご先祖様と一緒に頂くことが日本のお中元の習わしです。

仏壇や祖霊舎が家にない方も同じです。

贈答品が自分宛てのものであっても同じです。

先ずはご先祖様への感謝の意を持ちましょう。

今の自分があるのは、ご先祖様の御蔭であり、その徳を頂いていることに気付くことが大事です。



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