お好み夜話-Ver2

朝から晩まで映画劇場


ばあさんがショートスティで、5日間いない。
前々からの予定であったが、この機会を逃す手はないので、スルスルと電動スクリーンを下し、プロジェクターの電源を入れた。

ご存じない方のために申し上げますと、ボロ家を立て直した際に、1階の部屋はオヤジはじめての個室になる予定で、あらかじめ120インチ対応の電動スクリーンを天井に埋め込み、プロジェクターを設置できるようにして、壁には7.1チャンネルまで対応できるスピーカー用の線と端子を備えた、シアタールームとして完成した。
はずだった・・・

ところが家庭の事情というやつで、母親、つまりばあさんが同居することになり、スクリーンの前にはばあさんのベッドがどーんと置かれ、部屋の半分はばあさんのご寝所と化してしまった。

仕方がないので宵っ張りの愚息は、ばあさんの眠りを妨げないように、遮光カーテンで仕切りをして、音楽もイヤホンで聴き、それでも漏れてくるばあさんの鼾をBGMにキーボードを叩いたり、電卓を叩いたりしていた。
スクリーンで大音量で好きな映画を楽しむなんてことは、ここ1年ほどご無沙汰であった。

たまりにたまった映画観たさを、この5日間で晴らそうと、さっそく手当たり次第DVDプレーヤーにお目当てをセッティングした。

まずはマニアックな、フルCG総天然色完全自主制作怪獣映画「惑星大怪獣ネガドン」から。



昭和百年(西暦2025年)を迎えた近未来。
世界の人口は100億を超え食料・資源確保のため「火星テラフォーミング計画」が行われていた。
そんなある日、火星で発見された巨大物質を地球へ輸送中の宇宙貨物船「いざなみ」が日本に墜落、積載されていた「怪獣ネガドン」が目覚めてしまう!

この凶悪な「宇宙怪獣ネガドン」に対抗しうるのはただひとつ、伝説のロボット工学博士「楢崎龍一」が開発した人間型汎用歩行重機「MI-6(ミ ロ ク)二号機」だけなのだ。
かくして、楢崎博士が操縦する「MI-6」と「ネガドン」の天地をも揺るがす壮絶な死闘がはじまる!!

どうだ、この昭和色満載の設定は。
お父ちゃんに手を引かれて行った、便所の臭いがただよう昭和の映画館にタイムスリップさせてくれるぞ !
そこの、横浜方面のアナタ、偏屈な昭和おやぢは必見ですぞ。

えー、続きまして2本目。
こいつはTUTAYAさんには置いてないゾ、というわけでお買い上げになった名作、迷作 ?

寺山修司監督、菅原文太主演 「ボクサー」。
これも、まだ千住にすえた酒の臭いと便所のアンモニア臭がする「東映」があった頃、昭和52年の作品。

♪ 失恋・前科レストラン=清水健太郎 ♪ も、この頃はまだ若手のホープでいい味出してます。
豪華ボクシング関係者の総出演も泣かせます。
“亀親子”は、ぜひこの作品を見て脇を締めてもらいたいもんです。
それから、横浜方面のアナタ、「あしたのジョー」の主題歌を作ったのは寺山修司だということは当然ご存知でありましょうが、この映画にはそのオマージュともいえるシーンが・・・、観るべし。

3本目。
レーザーディスクで所有しているが、もはやプレーヤーが使い物にならず、DVDをお買い上げ。

「ゼイラム」
よいです。
「ゼイラム 2」も勢いに乗って観てしまいました。
低予算で、CGもまだそんなにない時代に、なかなかがんばっています。




4本目と5本目は「黒澤明」の「羅生門」と「夢」。

6本目は「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」。

7本目は「ドラゴン・キングダム」。

8本目は「紀元前1万年」。

9本目は「ヒットマン」。

10本目は「フレンチ・コネクション」。

うわぁ~、明日はばあさんが帰ってきちゃう・・・・。

あと1本、もう1本・・・・・






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