＜ 絶対零度 ～未然犯罪潜入捜査～ ＞

わたしはいつの間にか月９を見てたのか！人生初めてじゃないか？
（あとで確認したところ、初めてではなかった。「アンティーク」と「ガリレオ」は見てた。
しかし最近月９という言い方も聞かなくなりましたね）

１から９話まではひっかかりどころがありつつも、わりと楽しく見てたんだけどなあ。
沢村一樹が好きでね。
まあそこまでシリアスじゃない話だろうと読みもあったし。
予想よりはシリアスめではあったが、むしろ仲間物として見られたので面白かった。

しかしね？一体１０話はなんね？
まあ、１話２話でああいう風にふったんだから、回収はしなければならないだろうけど、
それにしては怒涛の……わけのわからない解き明かし。
超早口であらすじだけ説明された感じで、全くついていけなかった。

色々疑問はあるが、なんで射殺された人が爆弾を持っていたことがわかったのか、
全く描写されてませんよね？
普通、婚約者の親を殺そうとしたところで、爆弾を使おうなんて思わない。
自分も婚約者も死んでしまうじゃないですか。
爆弾もどうやって手に入れるのさ？
外国ならなんでもありでしょー、という安易な意識があって舞台がベトナムなのか？

冤罪が発生する流れが描かれてないので「は？」だよ。
いくら動き始めのシステムだとはいえ、捜査をたった二人で行なうっつうのもないし。
沢村一樹の奥さんが元監察官だってのも、ちらっと言ったのかもしれないけど、
気づかなかったから後だしジャンケンに映るしな。

銃不法所持の上戸彩が資料室にいちゃいかんでしょ。
警察庁長官を虐めるところも、あんなに人がいて、しかも曲りなりも警察組織なんだから、
ある程度柔道なりなんなりしてた人だっているでしょう。
それが２０人もいて沢村一樹一人になぎ倒され、しかも長官を連れて部屋に立てこもった
凶悪犯に対して対応するでもなく、廊下に人っ子一人いなくなるなんて……
そしてあんな事件を起こした沢村一樹は、間違いなく刑務所行きでしょ。なんで自由の身だ。

なに？？？？？？？？？と言いたい。

これはシリーズ３だそうだが、そもそも１、２と話としての連続性はないんでしょ？
全くシリーズにする意味がなかったよね。
上戸彩パートが全くない方が話としてすっきりしたし。
北大路欣也がちらっと出て来たが、別に要らなかった。
だから部外者を資料室に入れるなと。

１～９話までは１話完結の警察物として普通に面白かったので、
続編を作るなら全く上戸彩が出てこない方向でお願いします。



平田満が死んじゃったのが惜しかった。
本田翼も横山裕も、アクションがんばりましたねえ。えらい。
横山裕は前に見た時からだいぶ人相が悪くなっているわけですが、あれは役作りなんですか。
柄本時生も立ち位置がいいさー。一課の美女に惚れられるのも、意外な展開で面白かった。
それにたじろいでるのも。
伊藤淳史はきっといい役者なんですね。たまに見る。ただどうも虚心坦懐に見られないというか。

今回の沢村一樹の狂気の演技は、無理のある話を何とか見られるものにするほど説得力があった。
１０話の脚本家は沢村一樹に感謝するように。
わたしは彼のコミカルな演技が好きなので、続編をやるとしたら別に大枠でのオチは要らないから、
淡々と一話完結の刑事ドラマにしてください。
田村さん死んじゃったから、他の誰を持ってくるかだなあ。
あと東堂さんと。

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