プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ローマ法王の休日 >(テレビ視聴)

2015年05月01日 | テレビで見た映画。
タイトル的にどう考えてもパロディだし、スピーディな展開の能天気なコメディだと思っていたら、
予想よりも地味っちゅうかしんみりした話で若干期待外れ。
明るい話が見たかったのだが。コメディはコメディなんですけどね。
バチカンでのロケが多用されてて、その部分だけで十分楽しめたけど。


コンクラーヴェで法王に決まったほとんど無名の枢機卿が、精神的に追い詰められちゃって
「そんな大役、私には出来ません!」といって公表直前に逃げ出してしまう話。
そうなると周りの人は大変で……。何しろ決まったからには「神の御意志」なわけで、
なかったことにも出来ないし、かといって本人は理性が働く状態ではなく、八方ふさがり。
……実際にこんなことになったらほんとにどうしようもないよなあ、といたく同情してしまった。

現実のコンクラ―ヴェは、あんなに牧歌的に進むものではないと思いますけどね。
カトリック界の、ひいては全世界の権力者になるわけだから、それはそれは謀略が渦巻くのであろうと思われるが、
この映画ではみんなが心の中で「神よ、私を選ばないでください」と祈っており。
決まった後のみなさんのお気楽な笑顔が印象的。

でもなんかあれですよね、法王に決まった枢機卿のパートの話はそれなりに描かれてるからいいとして、
バチカン待機をせざるを得ない(法王が決定するまでは外に出られない)大多数の枢機卿のパートの話は
けっこう適当でしたよね。精神分析医が一人紛れ込んでて、それなりに小ネタは連続してコミカルなんだけど、
バレーボール大会も、だから何?って感じだし。元妻と元旦那の絡みがまるでないから、
せっかくの設定は活きていないと思った。

そして結末はソレ?救いがないなあ。













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