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本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

フィギュアスケート 全日本選手権 2014 男子。

2014年12月31日 | フィギュアスケート。
今日は地上波で男子ショート♪と楽しみに帰宅したら、……なんということでしょう。
録画が失敗してました。

そういえばフジテレビはしばらく前から電波状況が悪く、だから「素敵な選TAXI」も途中で止めたんだった。
田中刑事以降はかろうじて、何が映ってるのかくらいは見えたから、その範囲であっさり感想を。
……しかしむしろ全日本を見る楽しみは青田買いではなかろうか。くううっ。




田中刑事。やっぱり本番でジャンプを完璧に跳んで、話はそれからだ、という感じだな。
ジャンプ以外のところもキレイにまとめて来ているけど、武器になるというほどではない。
今後もがんばりましょう。


小塚がなー。……輝きを失ってるのが見ててツライ。
誰よりも美しいスケーティングを持っている(らしい)人で、ジャンプだって決して苦手ではなかったはずなのに、
ここ3年くらいどうしてしまったんでしょうね。会心の演技を見たいなあ。


町田は、途中電波が途切れたところがあってわからないけれども、かなり立派な演技だったように見えた。
しかしけっこうな割合でモザイクがかかっていたので、わたしが「素晴らしい演技だった!」とは言えない。
ただ本人やアナウンサーなどの反応を見ると、かなり上等の演技だったんだろう。
巻き返しなるか。


最後にユヅルの演技をアンコールで見せてくれた。
常々、このアンコールは要らないのではないかと思っていたが、今回ばかりはアリガタカッタ。

全てが美しく形が決まり、あとはジャンプを失敗するかどうかだけ、という段階に入ってますね。
あとは完璧。失敗したコンビネーションでも、2回目のジャンプでしっかり両手上げをする根性がユヅルだよね。



無良くんは5位になってる場合ではないではないか。上位に食い込まないと。
宇野昌磨・山本草太の演技を見たかったなー。
村上大介は、今回4位まで来ているとなると、こないだの成績は壮大なフロックというわけではなさそうだね。



フジテレビは今回BSで番組を流さないので、前述の通りのフジテレビの電波状況では、
わたしの(?)全日本はこれで終わりか、と思ったのだが、
――良く考えたら、目の前に室内アンテナがありました。これが室内アンテナだということをすっかり忘れていた。
そういえば、これはこういう時のために置いていたのではないかと思ってほんの数ミリ動かしたところ、
どうやらフジテレビも機嫌よく映るようになったようです。

……くそー。半年前から「電波状況悪いなー」と思いながらアンテナの調整なんて出来ねーと思って
諦めていたのに、目の前の箱を数ミリ動かすだけで良かったとは。
だってアンテナっぽくないんだもん!ちょっとこじゃれたオブジェみたいなんだもん!




ちなみに翌日、ショートの上位者の演技を振り返り放送してくれたので、
常々振り返り放送は(以下略)。


宇野昌磨のジャンプは軸が細いねー。ユヅルに並ぶくらいかも。
いい曲を選んだな。きれいな音のバイオリン。滑りでも音を細かく拾っている。
彼も大人の滑りになってきたね。あとはもう少し柔らかさを。他人を巻き込むように。


町田はまさに巻き込む演技の人。最終滑走でこの出来栄えはエライですよ。


村上大介。わたしは、彼の状況では全日本、コチンコチンになっちゃうんじゃないかなーと思っていたが、
状況を考えればずいぶん落ち着いて滑っていた。だが、ボーカルのドラマティックさに滑りのドラマティックさが
わずかに足りない気はする。


無良くんは4回転で転んでいる場合ではないぞ!
ステップの時、上半身にもう少しメリハリがあった方がいい気がした。



※※※※※※※※※※※※



フリー。


やっぱり若手は、宇野昌磨と山本草太だろうなあ。

宇野昌磨は多分10歳か11歳の頃からちょこちょこ見てたし。出てくるのが当然の人だしね。
最後のコンビネーション惜しかったなー。あれ降りれば完璧。
本田武史は「今回は彼本来のジャンプのタイミングや軸ではありませんが」と言っていたが、
軸は相変わらずきれいに見えた。彼の得意のイーグルの変型バランス?難しそうだよね。
終わった後、珍しく笑みがあった。


山本草太。
これは来るねー来るねー来るねー。ここまでだともう自明。第二のユヅルだろう。
全体の出来からすれば、3A、2Aの失敗はご愛嬌ともいうべきものだが、アクセルが苦手っていうのだと困る。
曲の壮大さに負けてないし、目を惹きつけるものがある。長久保さんのところか。
今後は筋トレをよろしくお願いします。



さて。いつもの面々ですが。


フリーは、とりあえず小塚が久々にマトモに滑って嬉しかった。
なんで今までこれが出来なかったんや!と言いたい。
まあジャンプは極上の出来とはいいかねる。少し焦って跳んでいたしね。
天地人が揃う演技まではまだまだ。しかし曙光は見えた。世界選手権で完全復活!を期待する。
佐藤信夫コーチがあんなに喜ぶところは初めて見た気がする。
次はわたしを演技で泣かせてくれ。


町田は第九、90パーセントくらいの完成度まで持ってきたんじゃないか。
あとはジャンプの出来不出来。意外に冷静なコメントだが、こんな時ほど彼は悔しいんだろうな。
第九はもう1シーズンくらいかけて完成させる気がする。
曲と一体になるのはこの人が一番だね。ジェレミー・アボットか町田樹かって感じだね。


ユヅルは最初の4回転でオオコケしたけど、滑り終わって見ればそんなことはすっかり忘れた出来。
後半の3連続は素晴らしかったですねえ。
同じ曲を滑っても、ユヅルの方が無良くんより曲を活用出来てる気がするわ。
ところで、ユヅルの最近の言動はあまりにもリッパすぎて少々引いています。
ユヅル自身の言っていることは変わってないし、あくまでも聞くこっち側のことなんだけど、
言うことがパーフェクト。20歳であまりにも風格が出過ぎで、ねえ……。
人間はどこまで贅沢なんだ。


無良くんはおそらく、若干振付変えましたよね?
いつも気になっていた、曲が盛り上がるところでのスピンが、今回無くなってた気がしたから。
いつもよりも音も拾っていたと思う。ただ取りこぼしがぽろぽろとあるのが痛い。
他がいいとそういう部分で抜かされちゃうからねえ。




※※※※※※※※※※※※



そしたらアンタ、町田が引退するというじゃありませんか!
パソコンの画面を開いて、「げ!?」と言った。この不意打ちは……町田らしいつっちゃ町田らしい。
わたしは、彼はもっとしぶとく長くスケートを続けるタイプだと思っていたから。

でもいいよね。
ここ3年はほんとにすばらしい活躍だった。20歳過ぎまでそこまで目立たず、
中どころで消えて行く選手だろうと思っていた。

2012シーズンからですよね。急に出てきたの。最初は完全にフロックだろうと思っていて、
しかしGPファイナルにまで出てしまった。
2013年はあれよという間にGP大会を2つ取り、世界選手権では銀メダルまで取ってしまった。
20歳過ぎたからって伸びないわけじゃないってことをわたしに教えてくれた選手。

彼の個性的な演技とコメントは、大好きだとは言えないにしても大変に面白かった。
「エデンの東」は名作としてわたしの記憶に残るだろう。彼は名プログラムを残した。
表現者として、みんなの記憶に残る作品が残せたということは幸せなことで、
それを見られたわたしたちも幸せだ。

だからこそ、彼の代わりに世界選手権に行く無良くんは町田を超える演技をして、
はるかな高みを目指さなくてはなりませんよ。
代役とは言わせない素晴らしい演技をしてほしい。



あとはユヅルの“腹痛”……。ファイナルから続いているっていうと、急性とかウイルス性胃腸炎とか盲腸では
無い気がするので、少し心配です……。
今年は身体的には散々だったなあ。だがその中で輝かしい結果を残すんだからね。怪物ですよ。ある種の。
お大事に。何事もないことを祈る。


そしたら何とこのタイミングで尿管遺残症ですってよ。
命がどうこうというレベルではなかったようだし、手術も終わったようだから、
あとは今後の体力回復待ちだ。1ヶ月半。最短。
練習が出来るようになるまで残り2週間弱。それで世界選手権に望ませるのは
それは無理ではないか思うが。ユヅルだったらやりかけない気がして怖い


ちょうど年末なので、改めてお礼をいいますが、
全選手のみなさん、今年もわたしたちに真剣な演技を見せてくれてありがとう。
これからもご活躍をお祈りいたします。





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