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< シャーロック・ホームズの冒険 >(テレビ視聴)

2015年12月05日 | テレビで見た映画。
1970年の映画。ビリー・ワイルダー監督作品。

他の数多のホームズ物に比べて相当コメディ寄り。
映像の雰囲気は「マイ・フェア・レディ」を連想した。ビリー・ワイルダーと直接関係はない作品だが、
同時代の映画ですよね。

原作にも同タイトルの作品があるが、本作は全くの別物。オリジナル、ハチャメチャ。
これを小説と同タイトルにつけてしまうのは罪が深い気がする。
原題はたしか「Private Life of Sherlock Holmes」
ノベライズ本のタイトル、「シャーロック・ホームズの優雅な生活」の方が良かったかも。
話は優雅じゃないが。

ハチャメチャでもいいんだけど、終盤の奇天烈な展開以降は頂けなかった。
ヴィクトリア女王が極秘裏にネス湖に行けるかっていう話ですよ。
莫大な国家予算をつぎ込んだ潜水艦を「気づかれないうちに攻撃するなんて卑怯だ」という理由で
廃棄するよう命じるかって話ですよ。
潜水艦がネス湖から川を下って海まで出られるのかなあ……。水深が足りないんじゃないかなあ。
ネッシーが目撃されたのは1933年で、ホームズはネッシーのことなんか知ってる筈ないと書いてあったし、
こういう部分はわたしはキライなところ。

まあ古き良き時代の映画はそれなりに愛着があるんですけどね。
わたしの映画事始めはオードリー・ヘップバーンあたりの映画からだから。
ただ二度見る必要は全くない映画。


しかし最後のクレジットで、クリストファー・リーが出てたことを知って驚愕。
マイクロフト!?
巻き戻して見直してみたけど、わたしが知っている彼の迫力は全くなくて、ふつ~の役者さん。
たしかに背は高いが。

マイクロフトって、作品によってものすごく描き方違うよね。ここまで違うのも珍しいんじゃない?
わたしはロバート・ダウニー・Jrの「シャドウゲーム」におけるマイクロフトが一番好き。
まあ弟と年離れすぎとは思うが。
決して全裸が良かったわけではなく、
わたしのマイクロフトのイメージは太ってて、茫洋と……おっとりしてて、わりと無害に見える男。
スティーブン・フライ、ぴったりですよねえ。
カンバーバッチ版のマイクロフトなんて何なのあの神経質。イメージの対極を行く。好きではない。

スティーブン・フライは何本かは作品を見てると思うが、wikiであたっても
「ああ、これ」っていうのに当たらない。「アリス」は声の出演で、
「ホビット」はくだらない悪役。もっとちゃんとした役柄を見てるはずだけどな。好きな役者。
だから「BONES」に出てきた時は嬉しかった。ブリティッシュ!って感じだもんね。
もっと出て欲しいと思ったがなあ。

このヒト、テレビドラマでジーヴスをやっているそうだ。
見たいなー見たいなー。わたしのイメージではジーヴスは中肉中背より少し小柄で、
伸ばした背筋のすっとしたラインが必須なのでちょっとこの人には合わないかとも思うが、
フライが執事をやっているところは見てみたい。
けっこうイケると思う。

ウースターは、わたしの中ではヒュー・グラント一択。
何しろそれしかマヌケな貴族になれそうな人が思いつかない。というか、英国人俳優をあまり知らない。
それどころか世界の有名スターを知らない。ロバート・デ・ニーロの顔も知らない。
これでけっこうな映画好きと周りに思われてるんだからイケマセンね。


なんか話が脱線してるが、作品としては、……ながら見で充分ですかね。









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