ちなみに私は引きこもっている時、最初こそ生活が荒れましたが、親がいない時間に自分のやるべきことを見出して行動していました。
週1で部屋の中で音楽流しながらジョギングしたり、放送大学で勉強したり、ノートに自作の詩や漫画を描いたり、ラジオを聴いて癒されたり、掃除したり、洗濯したり、TVで習った料理をしたり。家でできそうなことは全てしました。
全ては自分を”人間”にするためです。自分でやるしかなかったしもうどん底へ行った後だったから、こうして”やるべきことがあることだけが”生き甲斐でした。
大好きなチョコレートを一切断ってダイエットもしました。学校で配布された食品成分表で徹底的に食物に関して勉強し、自分で考案した糖質ダイエットをしていました。まだ、そんな言葉がなかったころのことです。ちなみに、”引きこもり”という言葉もありませんでした。
ですから私は、何の名称もつかない病気にかかったただの出来損ないだったわけです。(父に言わせるとただの怠け者になるわけですけれど。)
私は当時(2年間+退院後もっとひどくなって2年間)、家からは一歩も出られませんでした。玄関のドアを開けようと試みても、どうしても開けられないのです。自分は悪い魔法にかかってしまたのではないか?と本気で思ったこともあるくらいです。
自ら入院した時には薬も貰いませんでした。途中で家に姉が帰ってきてしまったので、逃げるが所がなかったのと、自立の仕方を知りたかったのと、自分に自信を持つとはどういうことなのか?普通とはなんなのか?そして、人間としての基礎を教えてもらいたくて、入院したのでした。
ネットも携帯もなかった時代なので、非常に苦しかったです。しかしもしも、現代のようにSNSやゲームが簡単にできるような環境だったら、あそこまで苦しまずに済んだ一方、私はいつまでも家から出られなかったような気がしてならないのです…。
ちなみに大人になった今、ネットで色々なテストをしてみるのですがこんな結果がでるんです。↓
男性脳と女性脳の割合テスト:49%・51%
右翼左翼リベラル保守どれよりかテスト:ど真ん中(どれ寄りでもない)
心理学:「あなたは嘘をついています!そんな人がいるわけありません!」(心理学って本当に嫌いです。私はいたって真剣に受けたのに。)
精神年齢:仙人
色テスト:世界の4%の人しか見分けられない色を見分けている。
IQ:110~130
”普通”とはなにか?”普通”ってどんなだろう?それを知りたがっていた私がなぜこんなにも普通過ぎる人間になったのでしょうね…。この年齢になって初めて知ったことですが、幸せとは、いかに自分らしさを貫けるかなんですね。貫くといっても必ずしも力む必要なんてなく、むしろ何も考えなければ考えない程、自分らしさは貫けるのが、本当のところなんだなと周りを見ているとしみじみ感じます。(現に私の母はとても単純な考えの持ち主であり、人生の終盤にはとても幸せそうにしています。友達は多いし、姉に対して手を焼くことを”悩み”と称しながらも手をだしています。)
何者でもない普通な人生がいちばん不幸せなのですよ。
「普通がいちばん幸せ」という言葉は、あくまで生活水準や家庭環境のことであって、本人の人間的なことではないんだな、と気づいた時にはだいぶ遅かったようです。