このところ更新が滞っていたのは、オルガンの最後の仕上げにかかっていたからです。
ついに昨日、納品しました!
注文を受けてから数年、途中に何度かお客様宅に置かせてもらってテスト、調整を繰り返しようやく完成したのです。
小さな個人宅向けの最小構成のパイプオルガン、4フィート閉管(ゲダクト)一列、C~d51鍵です。
奏者自らを楽しませるための楽器というのは難しかった!
自然発音体の楽器は、皆、近くではかなりのノイズを発生します。
バイオリン、金管、木管、ピアノ…、ごく近くで聞くと皆、凄まじい音です。
パイプオルガンもまた例外ではありません。
これが、それなりの距離と場を得ると、すばらしく美しい音に変わります。
演奏者との距離が近い小型オルガンではこの点が難しく、パイプを箱に収めたりして直接音を抑える手法があるのですが、パイプを露出して並べるデザインはお客様の希望だったので、その手が使えずそれがまた苦戦の元となりました。
まあ、いろいろあるのですが、それらについてはいずれ場を改めて発表することがあるでしょう。
小さくてかわいくて、足踏み送風のパイプオルガン、調律は時々必要でしょうが、機構的にはほとんど専門家のメンテナンスを必要としない楽器に仕上がったと思います。
こんな楽器です。
パイプ側面の枠、特に高音側はこれほど大きい必要はないのですが、装飾パネルを入れるなど、デザイン的な「遊び」を後から入れられるようにと考えました。
横から
背丈は170センチくらい、幅は80センチちょっと、奥行きは45センチ程とスリムになっておりますが、
演奏時
ふいごが展開するので、その際は楽器後方にスペースが必要になります。
このふいごがこのオルガンの特徴で、楽器の規模に対して十分以上に大きい容量を持たせています。
縦に配置したことで、高容量と省スペースと予期しなかった安定性までも確保出来ました。さらなる拡張性もあるので、この方法は今後のうちのスタンダードになりそうです。
送風系については、他にもいくつかアイデアがあるので試作してみるつもりです。
お客様宅に設置
なかなか良いでしょ(笑)。
参考にしたのは、昔の宗教画だけです。
ヨーロッパの博物館のコレクションなどの現存する楽器、現代の作家の作品、いずれにも拠らずに作りました。
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と女房と見とれてしまいました。素晴らしい。ふたりとも楽器などさっぱりですが、素晴らしい。
そして、作品の完成おめでとうございます
どうやって作ったの?(笑)
家庭で使える コンパクトなパイプオルガン
フランスでも見たことありません
もし、ソレイユがパイプオルガンを選んだとき
の悩み パイプオルガンどうするの?ということ
こちらにもあるのかしら ミニサイズ
魔法の手ですね
芸術家 ひろにゃんさん 尊敬します
明日、またよろしくお願いします。
それにしても、いいねえ。
宗教画を参考に作るだけのことはある。新品なのにアンティークな感じ。どんな音が鳴るのか、聴いてみたい!
あえて言わせてもらいます。「よっ職人!!」
「楽器のことはわからないけど、素晴らしい」
というのは、製作家にとってはありがたいものです。
楽器の音の評価というのは、明確な欠点がない限りはグレーゾーンにあります。
演奏家の能力次第で、楽器のパフォーマンスは全く変わるからです。
ですが見た目については責任は100%製作家にあるわけで、よってその部分への賛辞はすべて僕のものです(笑)。
というわけで、鶏を頂きに伺いますのでよろしく!
フランスには優れたオルガン製作家、会社がありますからね、僕が作った楽器くらいは簡単に出来ると思います。
実のところ僕は、造形センスではフランスはドイツに勝ると思っております
よって僕の仮想敵国はフランスとなります。
ああ、あなたは敵国のひとなのね。
今日は、どうもでした!
楽器の方はまた機会がありましたら見に行けると思いますので、よろしく。
このところJOEさんとお話をして感じているのは、皆さん僕のことをどうも誤解していらっしゃるようだということです。
ええ、武闘派じゃありませんから!
僕のポイントは、デリケートさとナイーブさですからね。神経質ではありません。
そこのところをどうぞよろしく!
機能のカタマリといわれたジープもよく見ると、伝統的で装飾的な造形を持っています。
今回のオルガンも、ケースのないタイプなのでむき出しの機能そのものなのですが、それでも装飾性を織り込むように気を配りました。
趣味の世界のものですから、ゆとりや遊びも大切な要素ですよね。
設備屋さんかレッカーやさんかストーブ屋さんかと思っていました。どおりで管やらひもを結ぶのが上手いわけだ。納得しました。
それにしても器用貧乏という言葉はまさに君のためにある。
お互いそれから脱却し大富豪を目指していこうではありませんか!(無理か・・・・)
あるときは謎の設備屋、またあるときはエレガントな土方…、しかしてその実体は、愛と正義の汎用人型決戦兵器、キューティー・ひろなん!
月に代わっておしおきよ!
すぐに次のモデルの試作にかかるわよ。
バンドソーを借りるわよ!
お仕事お疲れさまです~!!
何気なくUTYを観ていたら、
娘さんのポスターが出たのでビックリしました!!
すごい~っっ!!
絵のセンス&才能ゼロの私はただただうらやましいばかりです。
親子そろって芸術家肌なのですね!
これからもお仕事頑張ってくださいねっ!!
私も子育て頑張りますっ!!
娘も息子も家内の方針「習うより慣れろ」で、毎年複数の絵画、作文コンテストに応募しているのです。
で、それぞれに年間2、3は県や全国で入賞しているので、どの作品なのかわからないのです。
うちはテレビ見ないし。
最近はコンテストの判定の傾向を読んでそれに合わせた作品を出せるようになってきています。
僕よりよっぽどプロっぽいです。
赤ちゃんも順調そうで良かった。
新居も楽しみですね。
奥様のその方針、素敵ですっ☆
私も小中学生の頃、母に半強制的に
「YBS席書き大会」に毎年参加させられたものです・・・
何度もやっていると実力的にかなりレベルアップできますよね。
今となっては母に感謝です♪
私もひろなんさんの奥様を見習って、
娘たちにいろいろ挑戦させてみようかしら・・・?
ちなみに、私が見たポスターは
UTYの交通安全のポスターだったと思います。
CMの途中で流れていました。
とっても上手で、本当にうらやましくなってしまいますっ!!
僕の仕事は大抵、一撃必殺、一発必中的なのですが、一方で成功率50%でも10%でも成り立つ仕事もあります。
どちらが良いということはありませんし、その両方を経験することもあります。
子供達に作品を描かせても、最初はあたまをひねり、うなり、苦悩してちっとも進まない(僕はいつもこの状態です)のですが、いくつかこなしてくると、気楽にささっと描けるようになります、自分の様式も出来てきます。
数をこなすことで、初めて培われる能力もありますね。
落選しても入賞しても、そのことを客観視するようになります。
気にはしないけど、それなりに次の目標や課題を考えるようです。
まあ、今はこんな感じで良いと思っています。
ミクシからです。
ひたすら、なまパイプオルガンに憧れる、オルガン弾きです。
私も欲しい!!!!!
音が聴きたいな!
ねっ、いいでしょ。
なんて自分で褒めてしまうのは、自分で作り上げたという実感があまりないから。(無責任だなっ)
僕は自発的にはこの種のデザインの楽器は作らなかったと思います。
宗教画に出てくるような姿の、足踏み送風のオルガンというリクエストがあったからです。
お客様も、まさかご自分がオルガンを所有できるとは想像だに出来なかったそうです。(オルガンに対する知識と経験の豊富な方です)
このオルガンが自ら生まれるために、僕らを会わせたんじゃないかなんて思います。
すっごく苦しんだ記憶はあるのですが、作ったというより出来たという感じがするのです。
だから、あなたもイメージする楽器があったら相談してみてください。
生まれるべきものなら、自然にそうなるかもしれません。(宝くじに当たるとか!?)
mixiから、探してきました。
たぶん、いえきっと、ぜったいにコレです!
昨日、あるピアニストと一緒に、この方のおうちで、
このパイプオルガンを拝見しました。
しかも、ピアニストが弾くところを間近で拝見して感動しました。
なんと、ド素人のわたしもちょこっと弾かせていただき感激しました。
このオルガンがここに存在することに、感謝します。
素晴らしいお仕事をされてらっしゃるんですね。
これからも、みなさんを幸せにするお仕事をされること、
心よりお祈りしております。
目撃情報ありがとうございます!
他に「恐ろしい声を上げながら八ヶ岳方面へ飛んでいった」とか「清里でシカの群れの中にいた」等の情報を得ておりますが、これはまちがいありませんね!
あの辺は僕にとっては特別の場所です。
ルオー礼拝堂のオルガンは、僕が初めて製作に関わった楽器です。あの楽器の木管の4フィートは、僕が作りました。
それから、ちょうど20年、僕の最初の楽器、木管の4フィートのオルガンがその近くに行ったのです。
楽器は成長するものなので、あのオルガンがこの先どう育って行くのか僕も楽しみです。
このパイプオルガンの写真を見ました♪
これもまた信憑性の高い情報ですね!
詳細が待たれます。
ひろなんさんのこのサイトを、上のあるピアニストさんのブログに紹介してもよろしいですか?
その方のコンサートには数回行ってお話ししたことあります♪
小林真人さんのブログです、4月24日に紹介されています♪
小林さんのコメントは、
「優しい楽器をありがとうございました、とお伝えしたいです。」とのことです♪
この記事にかかれたコメントもみなやさしくて・・・ぜひ、お読みください。。。
http://masatokobayashi.blog66.fc2.com/
いろいろお気遣いありがとうございます。
さっき、そのオルガンの調律に行って、小林さんのことを伺ってきたところです。
では、ちょっとご挨拶してきましょう。