吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

参考資料

2008年04月08日 | オルガン
僕のオルガンの参考資料にさせて頂いたサイトです。
ゆっくりとご鑑賞ください。
古楽画廊―オルガン

僕もいろいろなサイトや書籍から参考になりそうな図版を集めてはいますが、このように一覧できるサイトは実にありがたかったです。

僕が自分のオルガンのデザインの範としたタイプ、最もシンプルな構成の楽器が見られますが、それらはほとんど現存していません。
かつてはこういった小さなオルガン達が人々の近くにあったのでしょうか?

注意していただきたいのは、ふいご手(たいていは天使)が忠実に描かれている点です。
小さなオルガンでも二人がかりで演奏するのが普通だったのです。
人力以外の動力での送風は、その頃の人、特にオルガニストにとってあこがれだったのかも知れませんね。
なにしろふいご手とオルガニストの間にはかなりの緊張関係があったようですから。
オルガニストに対して、ふいご手のステイタスは一般に低いわけですが、ふいご手には演奏中に風を止めるなどの必殺ワザがあるので、交渉が成り立つわけです。

現在では電動送風機が主流ですが、モーターよりも人間よりも天使の方が優れた動力源でしょう。
実験したことないけど(笑)。

そんなことを頭の隅に入れて絵を鑑賞するのも楽しいものです。

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