吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

小さなオルガン 2

2006年03月28日 | オルガン
また投稿のペースが乱れております。

小型オルガンの専業メーカーとして、準備中です。
本音をいえば、ある程度大きい楽器の方が付加価値がつけやすく、仕事の効率としては良いのですが、設備のこともあり、なによりも価格を抑えたオルガン(特にパイプオルガン)を普及させることが僕の使命のような気がしています。

誰もが、「オルガン」と聞いて「ああ、パイプオルガンね、昨日も聞いたよ」なんて会話が普通に交わされる日は…はっきりいって…来ないと思います。
それでも、そんな日を目指して少しでも、何かをしていこうと思っています。

自分の生涯で、到達し得ないことがわかりきった目標というのもなかなか良いものです。
だから、僕は誰かに伝えなければなりません。その誰かというのは今はまったくわかりません。
自分の子供かも知れないし、今は知らない人、将来出会う人かもしれません。
もしかしたら、このブログをご覧になっているあなたかも知れない。

自分を貫く時間軸というものがあって、自分はその一部にしか存在しない。
自分の時間で完成しない目標を、誰かに託す。
これは、考えてみれば当たり前で、人間はずっとこうして来たんですよね。

最近はなんでも早いから、世代を超える仕事という概念そのものが絶滅に瀕しているような気がする。
これが、現代人が環境というずっと続くものを大切に出来なくなった理由の一つだと思う。

ともあれ、小さなオルガンの製作家は、死に急がず、生き急がず、淡々とやっていくのみである。


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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-03-29 21:14:48
オフ会では、いろいろと興味深いお話がうかがえて楽しかったです。ぼくが音楽好きで楽器にも興味があることをジョーさんは知っているので、ひろなんさんをぼくのとなりに座らせたのは、彼の瞬時の計らいだと思います。歳も近いですし。

帰りはずい分と遅くなりましたが、無事に帰宅できましたか?

真原の桜はあと2週間くらいかな?時間がありましたら見に来てください。ウチにもプラッと寄ってください。ではまた。

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Unknown (石黒)
2006-03-29 21:18:17
失礼、上のコメント、名前忘れてました。
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ありがとう (ひろなん@風琴屋)
2006-04-01 08:12:21
石黒さん ようこそ!



先日はありがとうございました。

この数日はまた寒いですが、そちらはいかがですか?

わずかな移動で気候が本当に変わるのは、このあたりに住む楽しみですね。



メールもくださいね。

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