吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

出会いのもの

2015年02月08日 | オルガン

最近、リードオルガンの修復はあまり積極的には受けておりません。

パイプオルガン関係の仕事に専念したいのです。
特にパイプオルガンの製作を。

とは言え、リードオルガンの仕事も、ご依頼があれば出来るだけお受けします。
そういったご依頼自体が「出会いのもの」だと考えています。
今回は西川のリードオルガン(日楽横浜工場)です。

これを引き取って来ました。東北から。
遠方の知人方に久々にお会いできて嬉しかったです。 
それから、僕が修復したハーモニウムにも。

さて、今回の主役は実はこちら

小型のハーモニウム、フィスハルモニカとも呼ばれるものです。
寸法は 幅68センチ 奥行き29センチ 高さ70センチと小ぶりです。
重量は測っていませんが、結構軽いです。

後ろ姿
 

送風ふいごを直に足で踏みます。両側の脚は中空のダクトになっていて風が鍵盤下の風溜めふいごに送られる構造です。
このタイプはヨーロッパの博物館で見たことはありますが現物に触れるのは初めてです。
これもまた「出会いのもの」ですね。

知り合いのオルガニストさんが大変関心を持たれて、FBの方にコイツをアップされたのですが、意外な反響がありました。
いやあ、自分のコレクションとしてのんびり直そうと思っていたのですが、どうもそうは行かなくなりそうです。

フィスハルモニカについてはこちらを参照
論文

この研究者の方ともいずれお目にかかることになるかも知れませんね。技術者として。

実はフィスハルモニカ、あと2台持っているのでした。それらは同型で、1台は部品取りにしようと思っていたのですが、両方復活させるかな。欠品部品は作れば良いわけだし。

はっきりしていることは、休みなく作業しなきゃいけないってこと。
やるべきこととやりたいことが一杯あるのです。
そろそろ助っ人が必要かな。
 

 

 

 


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