吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

マツド デイズ

2011年07月03日 | オルガン

ツは大きいツ、松戸に出張してました。

暑い!下界は暑いっ。でも作業現場は冷房が効いていて助かった。
柏に長く住んでいた僕にとって松戸は隣で行動範囲だったのですが、もうわかりません。
今は昔です。
軽トラにはカブを積んで行きました。買い物などの移動は車では非常に時間がかかりま
すから、あの辺ではね。

パイプオルガンの耐震補強でした。
今回もやりましたよ。高所作業。
何故かワタクシの高所作業能力の評価は非常に高く、世界のどこでも高い所に登る羽
目になっています。気付いたら高い所に居たって感じです。
工事用足場なし、命綱なしということも多いです。
フリークライミングのようにオルガンケースを登ったりするわけです。
一応、万一の時のことを考えてはみます。
落ちると悟ったら、広い所へ向かって自分から飛んで転回着地を試みる……、なんて。
ま、出来るかどうかわからないですけど。たぶん無理でしょうけど。
一応は覚悟を決めておくわけです。

さらに今回は久々にあのワザを使いました。
ベルトに手をやり精神を集中し……

テェェェェィク・オフ!
オフオフオフ


その掛け声とともにベルトは開放されズボンが一気に引き下げられるのだッ!
オルガン内のパイプが立ち並んだ狭い空間に進入する場合、ズボンの裾でパイプを引
っ掛けて壊してしまうことを避けるためにズボンを脱ぐというワザです。
場合によっては上半身も脱ぎます、芸術のためならワタシ脱ぎますっ。
ちなみにパンツまでは脱ぎません。公序良俗上の問題とともに却って引っ掛かり事故に
繋がりかねないからです。

久しぶりの同業者との共同作業でした。うん、良いものです。
ひとりで作業しているとどうしても気分が下向きがちでね。


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