吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

時には昔の…

2012年12月25日 | 自分のこと

引き続き、伊那の仕事場籠りでした。

朝7時頃起きて、夜は午前3時頃まで、さすがに疲れが溜まって能率はかなり落ちますが仕方ない
ところです。
この伊那(長谷)の仕事場は、今まで又借り状態だったのですが、今後は僕が借主になります。
施設の規模では日本最大級のオルガン屋ということになります。 
これから、その施設にふさわしい仕事を出来るように色々整えて行くことになります。
とにかく、今抱えていることを片付けなければ。

地デジ化以降、テレビは見られなくなったので、作業時には古い録画(2000年頃が多い)や友達
の遺品のレーザーディスクなんかをかけています。
それにしてもレーザーディスクという代物は何というかすごいものです。
古いプレイヤーはまるで吊り掛け駆動の電車のような音で立ち上がります。

今回かけたのは「紅の豚」です。言わずと知れた宮崎アニメですね。
1992年の作品だからもう20年経つのですね!うわー。
やっぱりあの人は古い機械や、愛すべき馬鹿者達を描かせれば天下一品です。
エンディングに流れる「時には昔の話を」でなんか涙腺崩壊してしまいました。
元々は加藤登紀子さんの学生運動時代の思い出を歌ったものらしいですが、僕にとっては過去の
ようでもあり、現在のようでもあります。

「あの日のすべてが空しいものだとそれは誰にも言えない」

この言葉の意味が今になって実感出来た気がします。 
過ぎ去った日々、若くて情けなくて、でも頑張っていた日々、懐かしいというよりも、その日々そのも
の、ともに過ごした人達への限りない愛情。
こんな風に、思い出を愛しく思えるようになったのはやはり年のせいでしょう。
苦しかったことや悔しかったことさえ愛おしく思えるのです。
そうだ。まだ走り続けなきゃ。

自宅に帰還しました。ああ、クリスマスだったんだ。
僕が居ない間は散々僕の悪口を言っていたという娘は僕の寝床に来て引っ着いて色々な出来事
を話してました。 何なんだかねー。
こんなひと時が実は宝物なんだね。

YouTube 時には昔の話を 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
時には昔の (中年A)
2012-12-28 19:10:50
私も宮崎ファンです。
特に紅の豚。
いつもエンディングの曲で涙腺がゆるみます。
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ぶれない人 (ひろにゃんof風琴屋)
2012-12-31 08:49:46
中年Aさん、ようこそ!

紅の豚は、全く宮崎監督本人の趣味で作った作品だそうですね。
自分が飛行艇が活躍するのを見てみたいという動機で。
それで全編「宮崎節」です、未来少年コナンとかカリオストロの城とか
古い作品からずっと流れるぶれない姿勢には感服します。

良いお年を!
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