吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

一時撤退

2012年12月12日 | 自分のこと

後退は後に向かって前進することだ。
たしか、ハインラインの「宇宙の戦士」にあった言葉です。

退くとなったら全力で。
伊那の仕事場では、どんなに体調が悪くても、ストーブ用の薪の補充と食事作りを欠かすことは出
来ません。 
それが十分に出来なくなれば、より状況は悪化するのです。
ここは一時撤退。八ヶ岳の自宅に戻ることにしました。

熱はほぼ下がったようですが、だるくてなかなか準備が進まず、仕事場を出たのは夕方の日暮れ
頃になってしまいました。 

田舎暮らしでは、どんなときでも最低限、車の運転は出来ないといけません。
これは、ひとり暮らしの病人、高齢者にとっては厳しい条件です。
数年前、80過ぎのご老人の運転する車に追突されましたが、それも仕方のないことかも知れませ
ん。

環境の良い田舎暮らしを夢見て移住して来るリタイヤ組の人は多いのですが、大抵、ご主人が先
に亡くなり(移住後数年で!)、奥さんは生活に困って都会のアパートなどへ引っ越すことになるよ
うです。
北杜市は「リトリートの杜」と謳っています。癒しの空間と意味づけています。
リトリートの杜

しかしながら、高齢者や自動車の運転が出来ない、苦手な人達にとっては非常に暮らしにくいとこ
ろです。
魅力的な施設や環境やひとたちはたくさんなのですが、それらの距離が離れている上に、交通機
関が無いのです。
北杜市ではデマンドバスという手段が試されていましたが、タクシー会社からのクレームで終了の
方向に向かっているようです。 これは将来的にものすごいマイナスポイントだと思います。

無事、家に到着。

12月12日は結婚記念日でした!19回目。
家内もまあ、よくもこんなアタシに長いこと付き合ってくれたものです。
来年は何かイベントをしよう。

娘は最近、僕と同じ部屋で寝るようになったのです。寝床は遠いけれど。
ぽつりぽつりと話をしながら眠りにつくのは至福の時でした。

 


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