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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

飽和市場の苦しみ 続き

2010年02月23日 | 思うこと
続きです。壊れる電器モノにちょっとオ・カ・ン・ム・リ。

不要な機能の故障、さらにはエコ替えとやらで買い替えを勧めるクルマ会社。
ワザと壊すためのギター。便利な使い捨て商品。
あと、アレも腹が立つ、大した訳もなく新OSを出すコンピュータソフト会社!

製品に何とかうまいこと理由を付けて寿命を付けようとしているような例のなん
と多いことか!

個人的には電化製品に対するウラミが一番深いです。
電化製品は火さえ出さなきゃ壊れても許容されている気がします。
1年過ぎると不思議と壊れるし。

ソ○ータイマーという言葉があります、一部でね。
その会社の製品は保証期間を過ぎたあたりできっちりと壊れるという、まあ、伝
説とでもしておきましょう。

で、以前紹介したのですが、僕のデジカメもそこの製品です。
1年ちょっとで重篤な故障が発生しました。
小型軽量カメラでは手ぶれが心配だったので、機械式の手ぶれ防止装置付きとい
うのを選択条件に入れていたのですが、それがアダになりました。
その装置が暴走して振動してしまう症状が発生したのです。
携帯電話のバイブレーター並みの振動で、当然マトモに写真が撮れるはずもあり
ません。
電気モノの故障の典型的パターンで、始めは時々やがて必ず症状が出るようにな
りました。
すでに保障期間も過ぎていたのです。とりあえずネットで口コミ情報とやらを見
てみました。
ああ。買う前に見るべきだった!
その症状は僕のカメラのシリーズの旧型から新型まで何代にも亘って出ている症
状でした。
結構多くの人が経験しているのに、メーカーに問い合わせると
「そのような事例は報告されておりません」
らしいこと。
でも旧型はアメリカでは無償修理の対象になっていたこと。
ああ…。

幸いなことに、写真入りでその手ぶれ防止装置の配線の外し方までありました。
思い余った1ユーザーがダメモトで挑戦されたのです。
そうすると、手ぶれ防止は当然効かなくなり、ディスプレイにエラーコードが表
示されるけれども、撮影に支障はないということだったので、やってみました。

実は以前にも自分で解体したことがあったのです。なにしろ外側レンズの裏側に
ほこりが侵入して写真がまともに撮れなくなったので。解体してレンズユニット
をエアブローしてやったのです。
その時点ですでにこのカメラおよびメーカーに怒り心頭だったんですけど。

さて、ネット上の情報をもとに手ぶれ防止装置を殺してくれましたわ。
そうしたら、おっしゃる通りのエラーコードが出て、撮影には支障なしです。
ありがとう。ネットの人。貴殿の自らの犠牲も省みぬ勇気ある行為で私も救われ
ました。

すでにそれから3カ月。カメラは普通に使えます。
手ぶれ防止装置って無くても変わらないようです。装置が生きていた時もブレる
時はブレていたし。無くなって初めてわかった意味の無さ。

モノを作って売る時、買ってもらうためには美辞麗句を並べて、壊れたり故障し
た時はトボける、その事実を認めない、問題に気付いたら隠ぺいする。
逃げられるところまで逃げて追いつめられたらそこで初めて謝る。
というのがトレンドのようです。

大量生産でモノを作って売って会社を維持するためにはそれは避けられないのか
も知れませんし、それを悪とも言えないのかも知れません。

僕の居る市場は飽和はしていないけど、ニーズそのものも少ないです。
電子オルガンという量産の効く便利極まりないライバルもいるので、そのさらに
隙間で生きて行くわけです。

ま、弱小製作家は彼らとは違うそれなりのやり方をするしかありませんからね。
どっぷり面倒見させてもらいますゼ!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (zzr)
2010-02-24 23:57:44
手ぶれ抑制機能の利き具合は機種やメーカによって大きく違うようですね。私が持っている中でO社のコンパクト型は強力に利き、広角なら手持ちで1秒露出してもぶれないことがあります。C社のコンパクト型はもう少し利きが悪いですが、暗いところでは無いよりはずっとましです。P社の一眼レフが利きが悪く、あってもなくても変わりません。デジカメの分解・改修をされるとは、手先が器用でいらっしゃいますね。
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イヤなヤツ (ひろにゃんof風琴屋)
2010-02-25 23:44:38
zzrさん、ようこそ!

僕は機械モノは好きなのですが、何故かカメラにはまることはありませんでした。
やはり各社いろいろ設定は違うのでしょうね。

コンパクトの専用電池ってやつが嫌いで、以前は単三電池仕様のカメラでした。
旧いそれは十分に大きく重く、安定が良かったのです。
専用電池式のコンパクトは小さすぎ軽すぎで不安だったので手ぶれ防止が欲しいと思ったのです。

この手の電気モノの解体(ノートPCも)の際、一番イヤなヤツはフィルム状の多芯ケーブルで、それがまたテープで固定されていたりすると実に厄介です。
何度かピリっとやってしまって、フィルムを削って芯線を出してそこに細い線を半田付けして再使用したことも何度かあります。

僕はやはりローテク畑です。
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