吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

ほんとにやっかいな拾い物

2006年10月17日 | 自分のこと
拾い物ネタは動物だけではありません。

常々、大金を拾いたいものだと望んでいるわけですが、未だそういう機会には恵まれておりません。
ヘタに貴重品を見つけると面倒なことになります。

さて、ある日、中古車屋を覗いた時、近くの植え込みに、いかにも貴重品が入っていそうな女モノのバッグを見つけたのです。
さあ、ドキドキです。果たして何が入っているか、大金ならばうれしいけれど、人体の一部だったりしたらどうしよう、見なかったことにしようか、小市民の心は超高速でリスクとメリットを考えます。
で、好奇心が最終決定を下します。
「見ろ!」
幸い、人体の一部ではありませんでした。
免許証、会員証、割引券などのカード類その他でした。
現金はありませんでした。ちっ。

で、これからが問題。この拾い物をどうするか。
はい、警察へ届けるのが正解です。
携帯で警察に電話したところ、どこでも都合の良い署に届けてくれれば良いということでした。
そこで、帰り道にある警察署に届けることにしたのですが、ここでちょっと覚悟が必要です。
免許など貴重なものが入っているので、恐らく盗難届が出ているでしょう。
となれば、犯人扱いとはいかないまでも、多少の不愉快な思いはすることになるかも知れないし、確認事項その他で結構時間をとられるでしょう。
警察署の敷地に投下して離脱しようかなんて考えたりもしました。
ま、別に悪いことしたわけでもないし、ってことで警察署へ。

悪い予想は的中で、盗難届が確認されてからは、なにやら取り調べの一歩手前のような感じになってきました。まあ、大体聞かれることの予想はついていたので、いうべきことはスムーズに伝えられたのですが、1時間半ほど足止めを食いました。

後日、持ち主からお礼の電話がかかってきました。最初から現金は入れてなかったそうな。
うん、それは賢明だ。
車からちょっと離れた隙に盗まれたそう。同じ県とはいえ、町場はぶっそうですねえ。
僕なんて、この辺じゃほとんど車に鍵をかけたこともないですけどね。
盗んだヤツらも、現金以外には関心がなかったようで、つまりはすべて戻ったということでした。
それは良かった。

なんて具合に、貴重品を拾うとそれなりに面倒ではありますが、やっぱり返してあげないとね。

こんなことからすれば、動物を拾うくらいはたいしたことないですわ。

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