顔、首、腕が真っ赤っ赤!
溶接焼けの酷いのをしてしまったことの周辺。
今を去ること11年前、ところはチェコ共和国。
通訳の予定が汎用現場労働者になっていた日々のこと。
テスト中の塗装ロボットが暴走して、ステンレス製の治具を壊してしまいました。
メーカーの方の要請で、僕が修復することに。
溶接機は新しく入ったTIG溶接機でした。
実はTIGはその時が初めてだったのです。
ポピュラーな被服アーク溶接に比べてあまりにもやり易いのに感動してしまいました。
バチバチと火花を飛ばすこともなく、静かできれいな炎のようなアーク、思ったように盛れるビー
ド。
修理は早々に終わったのですが、楽しくていろいろと試したのでした。
防具はメガネだけで……。
ふと気づけば、赤と白の逆パンダ状態。うわー、痛い。
後悔は後からするから後悔。バチバチしないで静かでもそれは確かにアーク、電気火花。
紫外線たっぷりなのでした。
日焼けケアのクリームなんぞを塗っても後の祭り、皮膚がボロボロになるのは決定事項。
約束されたその日々は数日後から始まったのでした。
剥ける皮が厚い。面積も広い。顔、首、胸元、腕がぼろぼろと。
季節は夏。汗をかくとすでに死んだ表皮はそれを通さないので、水ぶくれになるのです。
それを見つけたら自分で破いてやらなければなりません。
加えて痛みよりも厄介な痒み。
うわー、思い出すだにおぞましい。
車に乗って窓を開けると風で皮がはがれて飛ぶのよ。うわ-。
そんな状態の僕が、特別任務に就くことになったのでした。
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緊張しながら、途中で切れないように剥がすの好き
日焼けの皮を剥くのが好きという女性の話はよく聞きます。
でも僕は今回は、クリームやクレンジングを使って無理なく
取りました。
だって、お肌の再生にちょっと不安なお年頃なんですもん
なんて真面目なコト云ったらしらけるかな?
詳しくはここを
http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0110030110
面倒でも保護具をキチッとしましょう(キリッ)
袖当てやエプロン、脚絆などをすると
「アチ!アチ!」ってスパッタを浴びてビードが蛇行するコトも少なくなりますよ。
何しろ11年前の溶接焼けは酷く、自然の太陽では決してありえない
焼けようでした。
その後の皮膚の損傷はもちろん、倦怠感、発熱など二度と元に戻れ
ないんじゃないかというくらいでした。
自らの肉体の痛みとともに、学習した知識は心にしっかり刻まれた
はずなのですが、その学習も有効期限を迎えていたようです。
懲りないから同じ過ちを繰り返す、忘れるから過去の傷を乗り越える
ことが出来る。この辺の匙加減が難しいところです。