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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

丸二年

2013年03月18日 | 原発・政治・社会

あの日から丸二年が過ぎました。

でもあえてそれに寄せて具体的に何かを書くことはしないでおこうと思います。
もうすでに何かが変わってしまったのです。決定的に。

僕という人間が如何に幸運に恵まれて長生きできようともその解決を見ることはありません。
僕が生きている限り、僕の生活、行動、信条は強い方向性を持たざるを得なくなったのです。

だから、ここでことさらに触れなくても、僕の生き方、言動の底にはあの日があるのです。

地震と津波の被害はそれは酷かったけれど、それに続いた人災は決定的に非道かった。
結局アレさえなければ……。被災地でもいつも耳にした言葉です。
自然災害だけだったなら、天を恨み運を恨み、人と手を取り復興へ向けて邁進することができたの
に、と。
人の手が作り出したものが崩壊していつ後始末が終わるかわからない被害が出てしまった。

あの日以来、日本人という集団の中に越え難い深い溝が出来たと感じてます。
いや、薄々とはわかっていたものがはっきりしただけかも知れません。
溝の奥には、それまで隠れていたどす黒いものが見えます。

それでも僕らは生きていく。それでもいつかはきっと。


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