吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

家長の座

2009年09月02日 | 自分のこと
座というものがあります。
政権の座も変わりましたね。

王座、玉座、キリスト教のカテドラルは司教の椅子のこと、天台のトップは座主(ざす)。
洋の東西を問わず、特別な人物の居場所のことを指します。

かく言うワタクシにも、特別な、他の家族とは厳然と区別された座というものがあります。
うちは食事の時は、家族揃ってみんなで『いただきます』をするのですが、僕はひとり特別な座にいます。

…ふっ…。

このところ仕事場に居ることが多く留守がちだった結果、家に居場所がなくなってしまったのです(涙)。

椅子に座って食卓に着く家族の傍ら、僕は床に座り、とりあえずオーブントースターをテーブルにします。
おかずは家内が回してくれます。

さあ、子供達よ見るが良い。これが家長の座だ!

聞き返す娘、
「家長ってなあに?」
「家で一番エラい人のことよ、一番エラいひとは一番低いところに座るのよ」
と答える家内。そうなのか、そういうものなのか?

なあに、座ったところが我が玉座である。
大地に座すれば地球が玉座よ。

…ふっ…

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