吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

寄港地

2010年08月07日 | 地域のこと
午前中に一仕事しました。

不要になったリードオルガンを次のオーナーの元へと運びました。
僕の自宅と同じ市内です。

何故そのリードオルガンが不要になったかというと、オーナーは高齢のご婦人ですでにご主人を亡くされ、遠からずこの地を離れ東京に戻られる予定だからです。
それでリードオルガンや書籍などを処分し始めているそうです。

よく聞く話です。
自然に恵まれた終の棲家を夢見て都会からこの地に来たものの、高齢になり移動が不自由になってしまうと生活できなくなり、また都会に戻ってしまうというパターンです。
ここは寄港地のようなものです。

残された家はしばらくは別荘になることが多いのですが、人が普段住まない家の痛みは激しく(雪の多い年は数日で屋根が壊れることもあります)程なく商品価値を失い転売出来ない程になり、廃墟となります。こんな例が結構あるのです。

交通手段、医療事情、この不備は自分で自動車を運転できない一人暮らしにとっては決定的な問題です。
家族の助けなしには一生住み続けることが出来ない土地なのです。
さて、どんな未来が来るのでしょうね。

僕がどこか他人目線なのは、いずれ間違いなくここから旅立つからです。
ここは僕にとっても寄港地なのでしょう。


……

まだ疲れが取れません。
来週中くらいには回復しないとまた次の出張が始まります。

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