吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

ある日、東京で1

2017年12月20日 | 自分のこと

東京のオルガン密度は高いのです。

よって、東京での仕事の機会も多いわけですが、結構遠いのです。
僕に出動要請が来るのは、ある程度の規模の作業が多く、その場合は道具一式を運ぶために車での出動となりますし、車の置き場所も事前に用意されます。

ただ、下見や軽作業ということもたまにあって、その場合の低コストでの移動手段も確保する必要があります。
今回試したのは、車で高速茅野というバス停まで行って、高速バス利用で新宿というコースです。

うちの最寄りの高速バス停は、伊那市のバスターミナルか伊那インターですが、どちらも意外に距離があり、しかも駐車場が有料なのです。
峠を越えて30kmほどありますが、茅野は一応四日間となっていますが無料で駐められます、東京に近くなるので若干バス代も安くなります。

窮屈ではあるけれども、渋滞がなければまあまあ快適なバス旅です。

都内での移動は主に電車になるわけですが、駅と車内の混雑はすでに田舎者となって久しい身にはしんどいです。

仕事の下見を終えて、今回の宿泊はホステル。以前ネットニュースで見た寝台列車の設備を使った宿です。

トレインホステル北斗星

馬喰町のビルですが駅の出口から至近、となりはコンビニで立地は良いです。
ドミトリーのベッドや調度品は本物の寝台列車のものだそうです。
その他、トイレのプレートとか細々したところに本物の備品を使っていて、鉄の道の方々には愛されているというか嫉妬と羨望を受けているようです。

夕方、寝台の上段の寝床でちょっと休んで、ラウンジ(ゲストハウスとかホステルには必ず共有スペースが用意されています)に出ると、比較的年齢の高い人が多かったのでした。

キッチンを我が物顔で占拠しているオッサンがいて、スープだとかを出してくれたのです。
聞けば長期滞在者(半年!)でイベント関連の会社社長、夜はホステルのキッチンで色々作っては他の宿泊客に振る舞うという人物なのでした。よってマスター。

カウンターで隣合った人はちょっとヲタっぽい見た目だったのだけれども、話してみたらやっぱりヲタだった。
なんでもカブ主界隈では知られた人物らしい、大カブ主だね、僕もカブ主ではあるので臨時カブ主会議となったのでした。カブはスーパーカブよ、念のため。

マスターは甲斐甲斐しくこちらの飲み具合に合わせてつまみを出してくれるし、大カブ主氏もなかなかに良い具合に枯れていて面白かった。
いや、若いカブ主ってのは往々にして改造だの速くすること、カッコよくすること(彼ら基準で)に熱心でね。
これがそのうち飽きてカブから離れたりもするのだけれど、熱が冷めた後、ある種の悟りの境地に至ったりもするのです。
パワーの無さ、3速ミッション(段数が少ない)やボトムリンクのFサス(性能が悪い)なんかの味わいというものを感じることが出来るようになるのだね。

で、まあ、寝たのは午前2時と。
ホステルなんかで話し込んでしまうと大体そんな時間になってしまうのだね。
楽しいのは良いのだけれど、翌日仕事の時はちょっとしんどいね。


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