吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

無用の長物であれ

2009年07月25日 | 家族
とんさん用PCが届きました。
ええ、まぎれもなく当家最強スペックです。
2.8GHzのデュアルコア?20インチのモニタ?
何ですか、それ?

まあ、本人はさほどテンションは上がっていないので、その点では少し安堵しているのですが。

彼の現在の興味の中心は、食虫植物です。
その他にだいぶメンツが変わってしまいましたが「役立たず軍団」、どこかで捕まえてきた小動物群がいます。
りーちゃんはほとんどノータッチで、世話はもっぱらとんさんの係です。

当家では家内が動植物を育てる達人で、食虫植物のような難しいと言われている植物も実に手抜きで雑なようでいながら、しっかりと育てます。
その家内の薫陶を受け、とんさんもまた動植物を育てるのが上手くなってきています。
軍団の最古参はイモリのイモちゃんで、もう3年になろうとしています。
最近では、
「あ、イモちゃんがこっち向いて笑ったからエサあげなきゃ」
などと言います。本当なのか!?
春に捕まえたおたまじゃくしは、カエルになった頃、水槽を外に出して蓋を開け解放しました。
子ガエルの飼育は非常に難しいからです。
しかもカエルはアカガエルで、神経質な部類に属します。
そのうち2匹を手許に残して彼は飼育に挑戦したのです。

僕がかつて、ジムグリというヘビを飼ったときもそうでしたが、ネット上で得られた情報はほとんど役に立ちませんでした。
目の前にいる生き物そのものを自分の目で見て、自分で感じて、判断して付き合うことが最も大事だと思います。
そういった経験を通して学んだ知識というのは、まさに血となり肉となります。そして智恵へと昇華します。

2匹の子ガエルは1匹になってしまいましたが、見事に餌付けに成功しました。
割り箸の先に細い針金を付けた道具を彼は開発したのです。
その針金の先に、小さい虫(生死不問)を付けて、カエルの前でふりふりするのです。
針金の先端にエサを付けるやり方にはノウハウがあるようで、かぶりついたカエルの口を傷つけないように考えているそうです。
最近では、指でつまんで小虫をあげても食べるようになってきたそうです。カエルも慣れてきたんですね。

彼専用のPCが来た以上、ネットとも関わりを持たざるを得ないでしょう。
第一、学校でメールだのを教えるのだから仕方がありません。

ネットの有用性は認めますが、所詮は画像と音声しか伝達出来ない媒体です。大したものじゃありません。
僕らは、情報やその媒体に対して主であるべきで、下僕になってはいけないのです。

そのための基礎としては、自分自身が直接、対象から何かを感じ取ったり、受け取ったりする能力が大切で、それにはPCというものはあまり役に立たないと思うのです。
だから、このハイスペックなPCが今の彼にとって、別にあっても無くても良いものであって欲しいと思います。もったいないけど。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿