吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

転校

2010年01月14日 | 家族
実はこの新学期から娘は小学校を転校したのです。

うちの子供達は、地区外の小学校に入りました。
理由は兄とんさんが幼少期に化学物質過敏症だったので、そのケアに有利な学校
ということでまず兄が入学し、妹りーちゃんはそれに付随する形で入学しました。
とんさんは今年卒業で、身体の具合も良くなったので彼には地区の中学校へ通っ
てもらうことにしました。これでうちが越境通学をする理由は無くなるのです。
地区の学校に行く場合、市営バスが使えますが、越境通学では車で送迎しなけれ
ばなりません。
今回のように僕が出張で不在の場合、家内が送迎することになるのですが、彼女
の喘息は徐々に悪化していて運転が辛くなってきているのです。

そこで娘に、地区の学校へ転校する気があるかどうか訊いてみたところ、意外に
も大乗り気でした。
娘は彼女なりに環境の変化を望んでいるようです。
う~む、これは当家の血統なのでしょうか。

世の中には生まれた土地や環境から離れたくないと望む人もいます。
でも、僕や家内にはその感覚がありません。
環境が変わることを生来好むところがあるのです。
子供達にもその傾向があるようです。

新年度からの転校を考えていたのですが、環境が変わる新年度よりも安定した3
学期の方が良いだろうという先生のアドバイスで、急な気はしたのですが転校と
なりました。

転校初日、僕は東京で仕事なので家内から様子を聞きました。
いきなりクラスの副委員長に立候補して成ったそうな。
なんでも
「ほんとは委員長にしようと思ったんだけど、ほら、まだ慣れてないから副委員
 長くらいが良いかなと思ったから」
だそうです。
まだ慣れてないって初日でしょ。
こういうところは妙に大胆なんですよね。

帰りは市営バスだったのですが、ひとつ手前の停留所で降車ボタンを押してし
まったそうで、仕方なくそこで降りて歩いて来たそうです。
雪の積もった歩道をとぼとぼ歩いていたところを、とんさんのお迎えで通りか
かった家内に回収されました。
ひとりでバスに乗るのは初めてなのです。まあ、あの降車ボタンを押すのって
ちょっと決心が要るよね。
「間違ったら、間違えましたって運転手さんに言えば良いんだよ」
「え、そうなんだ」
そういうところはちょっと弱気です。

さて、早速色々経験しているようですが新しい環境は彼女に何を与えてくれるん
でしょうか。

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2 コメント

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Unknown (しまりす)
2010-01-16 01:53:09
頼もしいですね!

ソレイユも
ひとつ前のバス停で降りて
歩いて帰ってきたことありました。
おしゃべりしていて、降車ボタン押すのを
忘れたのです。ったく。

奥様の喘息、心配ですね。
どうぞお大事に。
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ひとりの通学 (ひろにゃんof風琴屋)
2010-01-19 00:34:41
しまりすさん、ようこそ!

ひとりの通学は子供を成長させるようです。
今まで、送迎していたのでわかりませんでした。

僕も小学校6年まで、公共交通機関にひとりで乗ることがありませんでした。
定期券や回数券って、ちょっと大人の感じでした。

終電で終点まで行ってしまって歩いて帰るというのは、大学生になってからしばしばありましたっけ。
…最早カワイクないですね。
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