さらなる土方はプレリュードの香り

ただ自分と家族のために大地に挑んでいたのに。

土方仕事を頼まれてしまいました。
ま、まあ、仕方ないやね。
地域のお付き合いは大切にせんとね。

というわけで、本格土方デイズに突入しております。
すでに、プライベート土方で活性化していた肉体は次のステージへ。

初日はキツかったのよ。
でもその原因を突き止めてからはもう楽々！
地面がぬかるんでいたので、長靴装備だったのですが、移動量が多い場合
は特に消耗が激しいのです。
二日目以降、地下足袋に変更してからはもう無敵状態。
一日中走りまわって土を掘っても大丈夫。

体調は絶好調、人生の問題がなにひとつ解決されていないにもかかわらず
この爽快感は何なの？
全身の筋肉が歓喜の悲鳴（？）を上げているわ。

軽やかにフィールドを駆け巡るこのアタシも現場最年長！何か気分が良い
ですね。
昔から若造扱いされるのがすっごくイヤだったのです。
この辺の年齢になるとさすがにあまり若造呼ばわりはされなくなります。
ああ、気分が良いね。

標高1200メートルを越える高地で、汗と土にまみれる日々は心を軽くし身体
を強くしてくれます。
おまけにお金ももらえるんだぜ。

ああ、運命の予感……。

こうして心と身体が強化されたのは多分それが必要な事態が僕に降りかかって
くるからでしょう。
そう、これは次なる大曲へのプレリュードなのかも知れません。
巻き込まれ型人生を送ってきた者の勘です。