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人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

原風景への帰還

2017年08月09日 | 舞台
 東京ワンマンライヴが好評の内に終わった。
 もちろん演者としての反省は多々ある。
 
 台風直撃を逃れ、蒸し暑いが比較的涼しい三日間だった。
 ドタキャンも多かったが、90名近い濃い(?!)お客様が来てくださり嬉しかった。

 音響マンながら照明もやってくれる石神氏とステージングを細かく修正し、充実のリハーサルとなった。
 受付の早百合ちゃんも甲斐甲斐しく支えてくれた。
 この超プロのスタッフ二人には、感謝し切れない。

 それにしても実感が希薄な・・・白昼夢のような三日間だった。
 数か月続いた不思議な安心感が終始壊れなかったのが、今までにない感触なのだ。
 企画した作品群への信頼も大きかったが、やはり、自分を信じていたとしか云いようがない。

 終了後一日だけ、長兄の家でノラクラさせてもらってエネルギーを回復。
 が、その日の深夜から台風が敦賀を直撃して仰天。
 早朝には敦賀のM嬢から氾濫寸前の笙ノ川の写真が刻々と届き、冷汗を掻いた。

 スレッスレのところで台風が重い腰を上げてくれて惨事には至らなかったが、避難した知人もいたのではなかろうか。
  
 八日夜8時半過ぎ、米原から7時間以上かかって帰敦。
 小雨のなかM嬢が敦賀駅にが出迎えてくれたのが有難かった。
 
 そして今朝、ダンボールで届いたライヴの荷物を一つ一つ元の場所へ戻しながら、こうして日常が戻って来るのか
と思っていたのだが・・・ふと、見ていた連ドラのワンシーンが胸を突いた。

 里山の原風景の中で語られた「お帰りなさい」「ただ今」の台詞が、“日本人であることへの帰還”という作者の想いであると感じたのだ。
 
 自分もけっして、以前の日常に戻ったのではない、とその時わかった。
 思えば今回のライヴの副題は「心の絶景探訪」。
 生を受けて60余年、ようやく自身を信頼できる所まで、私は帰ってきたのだ。

 私の中の宇宙、原風景への帰還。

  
<今回のライヴの象徴ともいえるヒメシオン>


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