人生の味

　昨日の「治すのは免疫④」という中日新聞記事は面白かった。
　初めて、白血球は外敵と最初に闘う自然免疫、
　　　　　白血球から逃れて増殖する外敵ウィルスにピッタリ張り付いて殺すのが、リンパ球の作る抗体、
　　　　　リンパ球が外敵を記憶し抗体を再生できるようになった状態が免疫、
　　　　　この免疫レベルの抗体を人工的に作ったのがワクチン、
と私にもスッキリ理解できた。
　モヤモヤしていた事柄をこうスッキリ理解させて貰えると、その文章力に拍手したくなる。

　これはほんの一部であって、人体には驚きの代謝機能（簡単に言えば食べて要らないものだけ出す機能）が山のように備わっている。
　知ったからには、その複雑さと対応力に身を委ねてシンプルに行動しようと思える。
　知らなければ戦いの基準がないまま流される。

　まずは体を知り、信じ、信じる自分を信じる（!?）

　先月末の亡父母の月命日を忘れていたと気づいたのは、ツツジが満開になった一昨日だった。
　　＜また横向き・・・（泣）＞
　で、大好きな黄昏時のサイクリングついでに、墓にツツジをお供えしてきた。
　ま、これで積年の親不孝がチャラになるはずも無し、か。
　
　数日続いた胃腸の不調を治すべく、たった二日だが珈琲と酒を断った。
　三日目の今夜は少しだけ日本酒を舐めてみたが美味くない。
　
　先週出逢った美しい言葉にこれがあった。
　　　「泣きながら食事したことのない者は、人生の味も分からない」ゲーテ

　少なくとも、三日振りの酒は甘くはなかった・・・。