ねぶた家の人々 (ねぶたけのひとびと)

2011年1月5日オープン!青森市文化観光交流施設ねぶたの家ワ・ラッセ公式BLOGです。

雪~やコンコン

2016年12月11日 12時08分16秒 | 日記

こんにちはべりょうです!

朝起きたら見事に雪が積もっていましたね

北海道は60cm積もったそうで…

そんなに降ったらパニック必至です

 

さて本日は

「東北電力ねぶた愛好会 電囃会(でんそうかい)」さんが

ハネト体験のステージご担当でした

「囃→ソウ」とも読めるんですね勉強になります…

 

いつも賑やかなお囃子をしてくださるので

見ていてこちらも笑顔になります

 

ちなみに電囃会さんは本番のねぶた祭だけでなく、

秋田県能代市で開催されている

「おなごりフェスティバル」という

お祭りにも出演し、お囃子を披露されてるそうです~

ねぶただけでなく、東北のおまつりが集結するそうで、

一回でいいから見に行きたい!(東北六魂祭を見に行けなかったことを未だに後悔している私)

 

そ~んな電囃会さんが所属する

東北電力さんのねぶたの

初出陣は今から62年も前!!!(東北電力という名前で出陣した最初の年)

初陣は1954年(昭和29年)

「大森彦七と千早姫」 初代ねぶた名人北川金三郎さん作だったそうです

 

●1955年(昭和30年)

「九紋龍と花和尚(水滸伝)」

北川金三郎さん作

 

当時審査が「優秀・優良・佳良」の3ランクで決められており、

このねぶたはその内の最高賞である「優秀」を獲得し、「海上運行」の権利も与えられ、

更に「運行賞」も獲得し、

更に更に※投票用紙付きの森永のお菓子の人気投票でも1位と、

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※「投票用紙付きの森永のお菓子の人気投票」とは…

「昭和29年から昭和35年まで、森永製菓と東奥日報社が主催し、

青森観光協会と青森商工会議所が後援して、ねぶたの人気投票を行った。

これは森永キャラメル、チョコレート、ベルベットのサックにねぶた名と投票者の住所・氏名・

年齢を記入して、小売店、ネブタ小屋などに備え付けた投票箱に投函するというものであった。」

『青森ねぶた誌』 276頁より

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何から何まで1位尽くしのすばらしいねぶただったそうです!

お菓子に投票権が入ってるっていうのは

誰でも参加できて面白い発想ですよね

 

翌年も

「優秀」「海上運行」「運行賞」「森永の人気投票2位」とすばらしい成績を収めます。

●1956年(昭和31年)

「曾我五郎と御所の五郎丸」

北川金三郎さん作

 

 

さらにさらにさらに…

この翌年、北川金三郎名人は

最高傑作と謳われるねぶたを制作します。

●1957年(昭和32年)

「勧進帳」

北川金三郎名人

 

ねぶた好きなら誰でも知っているこのねぶた!

なんでも、今でこそねぶたの灯りに蛍光灯が多く使用されていますが、

このねぶたが初めて多くの蛍光灯を使用したものなんだそうです。

他のねぶたと比べてもそれはそれは明るいねぶただったそうです。

 

その翌年からは金三郎名人の息子さんの

北川啓三さんという、第2代ねぶた名人が東北電力さんの制作を担当します。

 

●1958年(昭和33年)

「天の岩戸」

北川啓三さん作

 

 

そして

父金三郎さんに続き、

息子啓三さんも

東北電力さんのねぶたで傑作を作り上げます。

 

●1963年(昭和38年)

巌流島の決闘

北川啓三さん作

 

この頃は最高賞が田村磨賞という名前で、

その最高賞を獲得したねぶたが上の写真のねぶたです。

お顔がりりしくてかっこいいです

 

 

1967年(昭和42年)からは

山内岩蔵さんが制作を担当されます

●1967年(昭和42年)

岩見重太郎狒狒退治

山内岩蔵さん作

 

 昭和43年のねぶた祭のポスターにも使用されたねぶたです

 

その後数年間運行を休み、

●1984年(昭和59年)

「天女祝舞」

鹿内一生作

 

このねぶたで見事カムバック!

天女さんがお祝いしてくれている図なんですね~

う~んセクスィ~

 

鹿内さんが制作を担当されてから

以降東北電力さんのねぶたは

※「我生会」が担当することになります。

 

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※「我生会」とは

第4代ねぶた名人鹿内一生さんが立ち上げた

ねぶた制作の団体。

今でも鹿内名人のねぶた作りの技法を守り、受け継いでいる。

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1987年には一戸意生さんが制作を担当、

●1987年(昭和62年)

「三国志 関羽」

一戸意生さん作

 

 

翌、1988年から2002年までは穐元和生さんが制作しました。

●1990年(平成2年)

「風雲児信長」

穐元和生さん作

なんとこのねぶたでも

最高賞である「田村磨賞」を受賞します

 

 

2003年からは和生さんの兄の

穐元鴻生さんが制作します。

●2003年(平成15年)

「宝珠 山幸と海幸」

穐元鴻生さん作

 

その後、もう一度弟の和生さんが制作にカムバックしたのち、

現在の制作者の京野和鴻さんが制作することになります

 

●2016年(平成28年)

「北方の王者『藤原秀衡』」

京野和鴻さん作

 

さらにさらに…と書いていきたいんですが

さらにが書ききれなくなってしまうくらい

東北電力さんは歴史と栄誉ある賞を何度も受賞されている団体さんなんです!!!

そんな東北電力さんのお囃子、この後2回演奏されます

①13:00~13:30

②15:00~15:30

皆様是非ぜひ聴きにいらっしゃいませ~

 

 

以上、大変長くなりましたがべりょうでした

 

 

ps.

調べながらブログを書いていたら

作成するのに1日かかってしまいました…(笑)

 

コメント
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