父を送り出した一週間後の3月22日日曜日 西国お参り第7回の予定が入っていました。
一回抜けると後が大変。
今年1月始まりの第7回・・・7月に参加すれば9月のお礼参り(善光寺)には間に合うけれど
わたしは昨年の9月始まりのツアーに参加してて 7月には既に第11回が申し込んであります。
月2回はちと厳しい (四国では抜けた回の穴埋めのため月2回が2度ありましたけどね)
神社は当然ダメだけど お寺さんのお参りだからいいのかな?
周りに聞いても いいと思うよ の意見ばかり。
心身ともに疲れてるし ある意味骨休み?のつもりで 往復車中はウトウトし
お参りで心穏やかになれれば・・・と出かけることに。
でも喪中の者がお参りしていいのか・・・やはり心配で 朝一番 集合場所で先達さんにお聞きしたら
全然構わないです 逆に供養になりますから。
納め札の裏に戒名書いてあげるといいですよ。
安心してお参りできました!
しかも今回は実家と同じ宗派のお寺さんもあり これも何かの縁かと嬉しかったですね。
参加者38名 バス一台で いつもの通り7時半名古屋駅出発
今回は 滋賀県大津市内3ヶ寺 京都市内2ヶ寺 合わせて5ヶ寺のお参り。
【12番 岩間寺(いわまでら)】 ご本尊:千手観世音
岩間寺は通称で 正式名は 正法寺
こちらの仁王様はブロンズ製!
本堂
ご本尊は 毎夜日没とともに厨子を抜け出て百三十六地獄を駆け巡り
苦しむひとびとをことごとく救済し 日の出頃 岩間山へ戻られた時には汗びっしょりになられていて
そのお姿から “汗かき観音さん” と呼ばれているそう。
また雷除け観音さま・ボケ封じ観音さま としても有名だそう。
本堂右手にある小さな池 (本堂側から撮影)
正面から見ると こんな感じ
芭蕉の句 古池や蛙とびこむ水のおと この有名な句ができた池だそうです。
芭蕉さん あまりにもちやほやされて疲れ果て 静養されたお寺とのことで
本当に静かな静かな山の中のお寺さんでした。
本堂左手 裏に回ってほんの少し行くと下方に見える 桂の巨木
この祠には神様が祀ってあるので遠くから眺めただけ 近くで見たら大きさを実感できたかも。
枝が龍の首に見える人はよく精進されてる人だとか・・・
でかっ! ・・・ とわたしが見惚れたのは境内にあるイチョウの樹でした
【13番 石山寺(いしやまでら)】 ご本尊:如意輪観世音
巨大な硅灰石(天然記念物)の上に建立されたことからその名がついたそう。
山門
山門をくぐり参道を少し歩いて階段を上がり・・・正面に見えてくるのが巨大な硅灰石(天然記念物)
こんな可愛い梅の盆栽 いっちょまえに咲いてます!
巨大な硅灰石を眺めつつ左に曲がり またまた階段を少し上がると 本堂
紫式部が “源氏物語” を執筆されたお寺さんで有名 本堂(国宝)には 「源氏の間」があります。
この中を覗くと・・・ 紫式部さん 執筆中
一年を通じて 椿・桜・牡丹・霧島ツツジ・花菖蒲・紫陽花・モミジ・山茶花など
季節の花々が絶えない「花の寺」としても知られているということで
この時期は梅が真っ盛り! 梅園だけでも3つあり 思いもよらぬお花見ができました。
まるで打ち上げ花火のような しだれ梅
何しろ広い境内で お参り後は11時半に麓にあるお食事処に各自集合ということで自由行動。
「矢印の順に歩き 最後に大黒天のお堂に出口がありますから迷わないように」
先達さんから 何回も 「入り口と出口は違うから気を付けて」 と事前注意があったおかげで
迷わず無事出ることができました。
シジミご飯の昼食
美味しかった~! 完食! ということは・・・男性はきっと物足らなかったことでしょう。
【14番 三井寺(みいでら)】 ご本尊:如意輪観世音
三井寺は通称で 正式名は 園城寺
三井寺のいわれは 3人の天皇(天智・天武・持統)の産湯に用いられた霊泉があるからとか。
この中に井戸があり 今もお水が湧き出ているのが見え ぼこぼこと湧き出る音が聞こえてました
『龍の彫刻はこの上です』 ・・・ 隣りに写真を並べました(笑) かろうじて写ってました(汗、、)
三井寺の梵鐘はとても大きく立派で 素晴らしい重低音が響くそう (1回300円也)
“ゆく年くる年” にもよく登場するそうですが・・・
写真撮り損ねたので ≪三井寺 HP≫ より拝借です。
弁慶の引き摺り鐘 弁慶の鍋 などもあり
三重塔あり ご本尊弥勒菩薩が祀ってある『金堂』を始め
こちらであちらで祀ってあるそれぞれのご本尊にお参りし
なにしろ広い境内で伽藍も数多くあり わたしたちは今どこにいるの? って感じでして
緩やか坂をテクテク・・・階段をヨッコラショ・・・
肝心の観音堂はいったいどこにあるやら・・・・・最後に辿り着きました
帰り際 何度もお参りに来てる仲良しさんに呼び止められ
「先達さんの説明なかったけど ここ見て 一体だけ後ろ向いてる観音様あるから探してごらん」
堂内の正面中央に三井寺観音堂(正法寺)本尊と同じ如意輪観音像を奉安し
その左右に西国礼所の三十三観音像を二段に祀っています。
右には坂東三十三箇所 左には秩父三十四箇所の本尊を安置し
合わせて百体の観音像を安置することから百体堂と呼ばれています。
ありました! 右手一番手前の観音様が後ろ向きでした!
お砂踏みと同じで こちらで心込めて丁寧にお参りしたら・・・目指す100観音お参り・・・満願となる?
そうそう! こちら三井寺はドラマや映画のロケ地となることも多いそうです。
( 『るろうに剣心』 『天地明察』 『大河ドラマ 平家清盛』 など)
【19番 革堂(こうどう)】 ご本尊:千手観世音
革堂は通称で 本式名は 行願寺
革堂 と呼ばれるようになった経緯
先達さんから話しを聞きましたがメモってなかった・・・立札があった・・・納得。
山門
本堂
【18番 六角堂(ろっかくどう)】 ご本尊:如意輪観世音
六角堂は通称で 本式名は 頂法寺
山門
本堂
平安遷都の折、東西小路のひと筋が通る所に六角堂があたってしまい
天皇が使者をたてて今少し南北どちらかに御動座頂くよう祈願されると、
礎石(へそ石)一つ残し御堂がにわかに5丈(約15m)ばかり北へ退いた話は有名です。
右端にいる白鳥の右上・・・四角く泡立つかのように見える所から今も水がブクブク湧き出ています
池のほとりに小野妹子を始祖とする住持の寺坊があったところから「池坊」と呼ばれ
この池坊代々の執行によっていけばなが完成されたとのこと。
仏様に花を手向けたのが華道の始まりで 六角堂はわが国のいけばな発祥の地・・・だそうです。
六角堂の周りは池坊ビルが林立 そのビルの上階からは六角の屋根がきれいに見えるとのこと。
残念! ビルに上がる時間がありませんでした・・・
≪西国三十三所巡礼の旅 HP≫ より拝借した写真・・・きれいな六角です!
いやぁ・・・出かけたものの・・・頭はボーッ! (いつものことですがね) 心此処に非ず。
今回は 立札?案内板?を多用した記録になってしまいました。
また文中の斜線文字部分は ≪西国三十三所巡礼の旅 HP≫ より引用したものです。