青空ーすべてはバランス

人工冬眠 part1

2024年1月15日(月)雨が降って寒い日でしたが、夕方から雨が上がった。ちょっと車で出かけようと思って電子キーの操作をしたが、ドアが開かない。電子キーに納まっているキーを取り出してドアを開けてエンジンをかけようとしても、全く反応がない。きのうは動いたのに。
昨年バッテリーを新しくしたばかりなのに。がっくり。私のハイブリッドカーもおしまいか?

昔の宇宙を舞台にした映画では、「コールドスリープ」という場面があった。はるかかなたの星に行くにはあまりに時間がかかるので「人工的に冬眠状態ににする装置」が宇宙船にあったのを覚えている。
しかし、SFの世界のことと思われていた「人工冬眠」が現実味を帯びてきた。

人工冬眠では、筋肉は衰えず臓器も傷つかない。 
実際に人間と同じ恒温動物であるクマやリスなどの動物たちは厳しい冬を乗り越えるために、体温を低下させ、エネルギー消費を極限まで抑える究極の省エネ状態を作り出している。
変温動物は寒さで動けなくなって冬眠状態となる。
これを人間に応用しようとする研究が成果を上げているみたいだ。

冬眠のスイッチ「Qニューロン」発見
2020年に筑波大学と理化学研究所の共同研究チームが論文を発表して世界に衝撃を与えたそうだ。
本来、冬眠しないはずのマウスを“冬眠に極めて似た状態”に誘導することに成功したという
マウスの脳の視床下部に存在する神経細胞群を刺激するとマウスの酸素消費量が著しく低下し、さらに体温も数日間にわたり大きく低下。この状態は少なくとも1日以上安定して持続し、その後すべてのマウスは障害が残ることなく、自発的に元の状態に戻ることも分かった。 
この神経細胞群は「Qニューロン」と呼ばれている。

ネアンデルタール人の祖先で「ホモ・ハイデルベルゲンシス」と呼ばれる絶滅した人類は冬眠していたのではないか?という報告がある。トラキア・デモクリトス大学(ギリシャ)のアントニス・バルチオカス名誉教授がスペインの洞窟で発見された約50万年前の人類の数千もの骨を調べている。
こりゃ驚きだ!!!
理由はこうだ。
〇頭蓋骨上部に強度不足から骨がへこんでしまう「くる病」の病変がみられたこと。くる病は、日光を浴びないことによるビタミンD不足で発症するため、暗闇の洞窟の中で数か月間、冬眠していたのではないかと考えられる。 
〇多数の穴があいている指の骨も見つかった。
 寒さや暗闇で強いストレスを感じると「コルチゾール」というストレスホルモンが生成され、このストレスホルモンが体内のカルシウム不足を引き起こしたと考えられる。 
いくつもの層に分かれている骨骨が成長する期間と冬眠により骨の成長が止まる期間が交互にあることを示している。 

すごい可能性が分かってきたね。医療分野でも非常に危険な状態にある患者を冬眠状態にして医療の時間をかせぐこともできるそうだ。

これまで冬眠する動物を当たり前に思っていたけど、よく考えてみるとすごいことやってる動物なんだと思うね。


参考:NHKサイエンスZERO


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