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青空ーすべてはバランス

驚きの筋肉の働き

筋肉から分泌される物質が大注目されています。細胞間情報伝達物質である「サイトカイン」は産生される細胞の種類や働きによって種類が違ってきますが、これは、その一種です。
「マイオカイン」です。
これは、筋肉細胞で作られて、筋肉を大きくしたり増やしたりしますが、驚くことに、脳、内臓、神経、血管、脂肪などいろんな臓器や器官に信号を送り、健康増進に多くの好影響を与えているのです。
筋肉から分泌される物質は現在30種類以上が発見されており、マイオカインはその総称です。

つまり、体の中の臓器や器官はただそれぞれの役割を果たしているだけでなく連携していることが分かりますね!!!

ちょっと自分の事を考えてみます。
還暦を迎える頃、急にがっくー!!!と体力が落ち筋肉が無くなり、気力がなくなりすぐに疲れるようになりました。これが聞いていた年齢の「節目」というやつか!ヤバーい!マジ?
元気がなくなるから運動しない。しかし、運動しないから益々体が動かなくなったと思います。気がつけば、腕立て伏せも懸垂も1回だにできない自分がいました。

実は、筋肉細胞は「ミオスタチン」という物質も出しているのです。これは筋肉の増えすぎを抑える信号を出しエネルギーの過剰な浪費を抑えようとしているのです。

これはまさしく、バランスを保とうとする体の重要な機能ですよね!感動します。

いやいや、感動している場合じゃない!歳をとるとただでさえ筋力が衰えるのですから。このバランス機能に一時的に反抗しても筋力をつけていくことが大切です。それによって、より良好な状態で体の健康的なバランスを保つことができるのです。

では、マイオカインの驚きのいろんな種類を整理します。

〇BDNF(脳由来神経栄養因子)→脳の神経細胞を増やす物質で、増加すると記憶力が高まる。→認知機能の改善の可能性がある。
(アメリカ国立老化研究所などのチームが2016年に発表した論文→「カテプシンB」という物質が増えた人ほど記憶力が高まった。記憶を司る脳の海馬の神経細胞を増やす働きをした可能性があるとした。)

〇SPARC(筋肉から分泌される新規タンパク質 )→大腸がん抑制

〇FGF-21(線維芽細胞増殖因子 )→肥満症や肥満症を発症基盤とする糖脂質代謝異常を改善する薬理作用を持つ。 

〇Irisin(骨格筋から分泌。)→白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞化する作用内臓脂肪減少→認知症の予防の可能性がある。

〇IL-6(インターロイキン-6)→メタボによる病気(心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病)の予防に効果。インスリンの分泌を促進。がん細胞の増殖を抑制。
ただし、IL-6は免疫細胞を活性化する働きがあるが、何らかの原因により免疫細胞を異常に活性化(暴走)させ、病気を生じさせることもある。

〇IL-15(インターロイキン-15)→皮膚の真皮層にあるコラーゲンの生成。皮膚の老化抑制の可能性。


筋肉は年をとってからも鍛えれば太くなるそうだ。若い時に運動をしていた人は記憶されているから(マッスルメモリー)筋肉はつきやすい。
普通の行動による運動では上記の効果はありません。速筋線維を太くする運動→それなりの負荷運動が必要です。筋トレです。我慢して頑張る必要があります。
頑張ってみる!という人もいれば、いやもういいです!という人もいるでしょう。人それぞれですからね。でも寿命が違ってきますよ。
私の姉は60歳を過ぎてから急激に体力が落ち病気しがちになり随分つらい思いをしたそうです。でも66歳から一念発起してエアロビクスを始め、筋トレ、水泳と次々に挑戦して73歳の今では筋肉がついて元気いっぱい。肌は10歳年下の私より随分と綺麗です。エアロビクスで体をめいっぱい動かした時の
喜び=充実感がここまでにしたそうです。
筋肉の効果は姉が実証していますから、そろそろ私も始めましょうか!!!


イラスト:あめんぼう さん

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