2022年5月29日(日)晴れ。暑い一日となった。
午前中フリーマーケットをのぞいてみた。いいことなんだよね。
高度成長時代の名残を引きずらないで、見直すことが大切なんだけど、なかなかできないこの社会。
青い空だった!!
硫黄呼吸
東北大学大学院医学系研究科の赤池孝章(あかいけ たかあき)教授らのグル ープ(東北大学加齢医学研究所の本橋ほづみ教授、生理学研究所の西田基宏教授らによる共同研究)は、ヒトを含む哺乳類が硫黄代謝物を利用したエネルギー産生系を持つことを世界で初めて明らかにしたそうだ。
この研究成果は、2017年10月27日10時(英国時間、日本時間 10 月 27 日 18 時)に、英国科学誌「Nature Communications」に掲載されて、硫黄呼吸と命名されています。
おったまげた!!!
以前につきとめていた研究では、哺乳類の体内で硫黄を含んだアミノ酸「システイン」にさらに硫黄が結び付いた「システインパースルフィド」という物質が大量に存在していることが分かっていた。
この発表では、
細胞内のミトコンドリアにある酵素に、システインパースルフィドを酸素の代替物とする働きがあることが分かった。これによって硫黄呼吸の仕組みの存在が明らかになったという。
「硫黄呼吸」に必要な硫黄代謝物を処理できないマウ スを作製したところ、正常のマウスに比べ、成長が著しく悪くなることが分かったそうだ。
つまり、いまだに「硫黄呼吸」は生命活動に極めて重要な役割を果たしていると考えられるという。
硫黄代謝物がエネルギーを作る過程で酸素の代わりに利用されているということか?酸素だけじゃないのか?
「呼吸ーミトコンドリアは何者?」ではpart2まで、最初は別の細菌だったという細胞内共生説があることを知った。
その根拠としての重要な発見となる。
生命が誕生した原始地球は酸素の無い世界で、深海の海底火山が放出する硫化水素などを利用する嫌気的生命体が存在したという説がある。
地球上に酸素ができて、現在のミトコンドリアのように酸素からエネルギーを産生する原核生物の細菌が現れて真核生物に取り込まれていったけど、いまだに硫黄代謝物もエネルギー産生の過程で利用されているということは、原始地球からの進化の過程で一部機能を利用する仕組みは残していたことを明らかにしているように思える。
進化は、すべてを新しいシステムに切り替えることはできないのかもしれない。新しい環境に対応するシステムにも以前のやり方が役に立つこともあり、それが生き残るということがあると考えるべきなのか。リスクを残しながら進化することだってあるだろう。
少なくともこれまでの人類の進歩は環境の激変を産み、新たな環境での生き残りをかけて進化は進行中なのかもしれない。新種のウイルスの蔓延、気候変動等の変化に強い生物が進化しながら生き残っていくのでしょうか。
最後に硫黄のこと少し見てみたい。
参考