青空ーすべてはバランス

栄養たっぷりのバナナにも深い問題がありました

 バナナの品種の問題と病気 

バナナはもともと種があったが品種改良で種がなくなったため、株分けで栽培してるそうだ。少し驚き!

その結果、同じ品種のバナナは、どれも同じ遺伝子を持つため、特定の病原体に感染しやすくなってしまったという。
バナナは20世紀半ばまで「グロス・ミシェル」という品種が人気だった。クリーミーで今のバナナよりおいしかったらしい。しかし、カビの一種である「フザリウム」という病原体によってバナナの木が枯れてしまう「パナマ病」の感染が広がり、1960年代までに世界中の農園で、グロス・ミシェルは壊滅的な被害を受けて、ほぼ絶滅してしまった。土壌をも何十年と汚染してしまうらしい。

そこで登場したのが「パナマ病」に強い「キャベンディッシュ」という品種。グロス・ミシェルより味が悪く耐寒性も低かったが、パナマ病の病原体の侵入を防ぐことができた。現在、食卓に上るバナナのほとんどは、このキャベンディッシュだそうだ。
しかし、またもや1990年代にキャベンディッシュにも感染するパナマ病が発見された。TR4(Tropical Race 4)と呼ばれる「新パナマ病」は、台湾で最初に見つかり、その後は中国、インドネシア、マレーシア、フィリピンなど東南アジア各国で感染が拡大している。数千ヘクタールのバナナ農園がすでに新パナマ病で壊滅したと言われている。
 
 新種のバナナ開発

新パナマ病に強いバナナを開発するには、原点に戻って種からバナナを育て、さまざまな遺伝子を交配させて新たな性質を見つけることが必要。ところが、種なしバナナと種ありバナナを交配させても種ができるのは100万本にたった3粒だという。しかし、研究が進められ、新パナマ病に強い「FHIA-25」という品種が誕生したものの、味がシンプルすぎるため今後の改良に期待が寄せられているところらしい。
色んなことが起きて、いろんな取り組みがされてますが、私は何も知りませんでした。

 株分けと大企業の農園経営

ところで、世界のバナナの輸出入は、チキータ、ドール、デルモンテというアメリカに本拠を置く3社が6~7割を占めている。聞いたことあるよね。これらの会社は、自社でプランテーションを経営したり、地元の大きな農家と契約したりして生産をする。
20世紀を通して、これらの企業は、グアテマラ、ホンジュラス、パナマなどの中米の国々に、圧倒的な政治力を持ち、これらの国々は「バナナ共和国」とやゆされるようになった。主に日本向けのフィリピンのバナナ輸出は、これら3社と住友商事で9割以上のシェアを占める。
 
 日本が輸入するバナナの状態と生産地の問題

日本が輸入するバナナの90%近くを占めるフィリピンの最大の産地、南部ミンダナオ島では、ここ数年で「新パナマ病」の被害が急速に拡大。現地の生産者団体によると、島にあるバナナの木の5分の1がすでに感染し、生産量もこの5年で20%以上も減っているらしい。
また、知っておきたいのは、フィリピンでは農園の労働者が、農薬による健康被害と過酷な労働を強いられていることが問題になったこともあるということだ。
 
 昔からバナナを地産地消している地域が世界に多い

日本人にとって、バナナは基本的に生で食べるものだが、世界のバナナのほぼ4割は、それぞれの地域で料理して食べられていると推計されている。
茹ゆでたり焼いたりして主食にする人たちも多い。そういう人たちは違う品種のバナナを食べている。世界では、統計上現れていないが、バナナが生活に欠かせない食品として消費されているという事実がある。
沖縄には「島バナナ」と呼ばれているバナナがあるそうだ。キャベンディッシュと比べて、甘味も酸味も濃いらしい。沖縄では、結構、各家の裏などに植えられているようですよ。沖縄に行く機会があれば、ぜひ試してみたいです。
私も、バナナを生でなく料理して食べる方法を試してみようかな?

 
 
 

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