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青空ーすべてはバランス

2021年4月の世界自然災害

・コーヒーパルプ
米ハワイ大学マノア校の研究チームは、森林伐採された土地にコーヒー廃棄物がどんな影響を与えるかを調べるため、草に覆われた2つの区画を用意。片方のみに約50センチの厚さでコーヒーパルプを敷き詰めたそうだ。

実験結果は驚くべきもの。

実験開始から2年後、コーヒーパルプを敷き詰めた区画でその80%が若い木々に覆われ、樹高4.5メートルに達している木もあったそうだ。
それだけでなく土壌は栄養分に富み、外来の草も排除されていたという。 
もう一方は、区画の20%にしか木が生えていなかった。

からくりは?


収穫されたコーヒーの実には、廃棄物となる外皮や内果皮(パーチメント)・銀皮(シルバースキン)果肉・種子があり、種子をコーヒーにするが、その他は廃棄される。 
コーヒーパルプとは果肉の部分。
牧草地に敷き詰められたコーヒーパルプで外来の牧草が窒息し、分解される。分解した草が栄養豊富なコーヒーの層と混ざり、肥えた土壌になるそうだ。外来種の植物も駆逐され固有種が再び自生してきたというから驚きだ。

もし短期間で森林が再生できるなら夢のようだ。ただし、自然の複雑なサイクルの一部分だけを切り取りそれを利用しようとすることには様々な障害もあることを忘れてはいけない。 
でも
やっぱ コーヒーいいぞ! 

・北極圏の雷が増加する
4月5日付けで学術誌「Nature Climate Change」に発表された論文によると、北極圏の雷は21世紀末までに2倍になると予測している。

これまで北極圏にはほとんど雷が発生していなかったそうだ。
雷が増加するとどうなるのか?
心配なのは森林火災。

森林火災は、森林や土壌に蓄えられている炭素を放出させる。例えば、2020年に発生したオーストラリアの森林火災では、8億トン以上の二酸化炭素が放出され、同国の年間総排出量の約1.5倍に達したそうだ。
また、北極圏の土壌には炭素が豊富に含まれいるから森林火災で地表が焼けることで大量の二酸化炭素放出につながるという。

・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックをきっかけに使われ始めた手袋、マスクなどの個人用保護具のごみが急増

これまでも問題にされていたプラスティックごみが急増している。お持ち帰り弁当、宅配弁当などもある。残念ですがプラスティックの需要も急増しているのが現状。

いろんなニュースも耳にする。
マイクロプラスチックまで分解された状態がすでに当たり前になっている。さらに1マイクロメートルよりも小さな単位である「ナノ」にまで分解されているという。ウイルスと同じくらいだ。
魚、海藻への影響はすでに多くの報告例がある。普通に生活していて、普通にプラが口や鼻から入るレベルに達している。

人間の便からも普通にプラが見つかっている。


参考:ナショナル ジオグラフィック


イラストは
乙姫の花笠さんによるイラストACからのイラスト


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コメント一覧

watari25
そうそう!それがいいんですよね!また復活できないかなぁ!とよく考えます。
littleharbor
大変、参考になりました。ありがとうございます
予測はしていましたが、やはり人間の体内にプラスチックが入り込む・・
本当に怖い事ですね
幼い頃に、母が豆腐を買う為に小さな鍋を持って行ったのを思い出します
人はあの当時は自然界に優しかった気がします
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