青空ーすべてはバランス

8億年前の地球大異変

2023年11月19日(日)今日は曇りがちながら晴れ間も見えた。きのうから夜の間もずっと雨でした。風も強く、冬の暗い時期が来たなと感じるようになりました。

NHKのコズミックフロントで放映されていた話に大きな感銘を受けた。
研究者たちの熱意と地道なデータの積み上げ、ひらめき。何が欠けても実現しない。

〇月周回衛星かぐやの功績
8億年前に起きたであろう出来事を2007年に打ち上げられた月の周回衛星かぐやからのデータにより突き止めている。素晴らしい!!!
これほどの月のデータはアポロ以降では最大に重要なものになる。
地形や岩石に関する膨大なデータを入手し、地道に調べ上げ、月全体の状況を細かに分析した。
垂直な壁を持つ縦孔の存在純粋な斜長石からできた岩石など、月に行かなくても新しい発見が次々ともたらされ月開発ブームにまでなっている。

〇クレーターの年代分析
大気や水で浸食される地球では、過去に起きた痕跡が失われるが、月のクレーターは、隕石落下によって一度作られると、ほぼ永遠に失われることがないため、クレーターの画像分析から絶対年代がわかっている別の場所と比較すことにより、年代を推定している。

直径100m以下のクレーターまで判別できるほど、かぐやの画像は高精細なものだそうだ。
30億年以上前に終わったとされてきた月の裏側の火山活動が25億年前まで続いていたことや、月の表側で15億年前まで火山活動が続いていたことが新たに分かってきた。
クレーター年代学という研究の地位が確立された。

現在では、かぐやの高精細画像から59個の月のクレーターの年代リストが出来ているというからすごい。

〇コペルニクスクレーター
アポロ12号が月面探査を行った時、月の石を持ち帰ったクレーターだ。この放射性元素の分析から得られたコペルニクスの絶対年代は8億年前だった。
コペルニクスは直径93kmもあるクレーターの王様だ。これほどのクレーターを作るには、直径10kmほどの天体が衝突したはずだとされる。

59個のクレーターの年代データからも、その時期の年代分布が突出して多い。
つまり、隕石落下頻度が8億年前に短期間だけ急増し、それ以外は一定という結論に至っている。計算したところ、コペルニクスクレーターとほぼ同時期に作られたものが、59個中17個にのぼるという結果となった。

〇どこからやってきた隕石なのか?
地球から2億km離れた小惑星帯だ。
小惑星帯とは、火星軌道と木星軌道の間の小天体が多数分布する領域。いくつもの族に分類されているが、オイラリア族だとされる。過去の衝突でできた破片の集まりのなかの一つの集まりだ。
ここは、探査機はやぶさ2の目的地・小惑星リュウグウの起源の有力候補と考えられている。

8億年前に、はるか彼方の小惑星帯で起きた天体衝突によって無数の破片が生まれ、その一部が地球軌道と交差するような歪んだ軌道に入り、次々と月に衝突していった。地球にも多くの隕石が落下してきたと考えられている。その規模は、6500万年前に恐竜を絶滅させた小惑星の30-60倍もの隕石が地球に落下したはずだという。

だとすると?なんとなくですけど・・・地球そのものの存続にかかわるくらいの規模だったのだろうか?すごいこと研究してるね。おったまげる。


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