青磁釉について 草木灰と微量鉄分のシんプルな釉です。草分や木の灰が青味を増してくれます。ところが焼成になるとやっかいです。炎を不完全燃焼「還元焼成」させると酸化第一鉄ができ、釉中の鉄分量によって黄色から青、緑と変化していきます。微量鉄分の釉を厚掛けして焼成する為、釉掛けが難しく、薄ければ透明釉になり、厚ければ爆発、剥がれとと苦労の連続です。焼成中適温近くでサンプルを摘まみ出して釉溶け具合いを何度も見なければなりません。陶器焼物はお魚を焼くような直接火を当てるのではなく、窯のレンガを焼いてその熱で作品を焼くしかも火を止めてもレンガは真赤、徐冷も焼きの内。火を止めて最高の状態でも後の徐冷で焼すぎ全滅も体験しました。