幼稚絵NJU

幼稚絵NJU(MONJU NO CHEST) ブログ

新座頭市Ⅱ 第15話 女の鈴が哭いた

2021-03-24 15:21:45 | 日記
大道芸人の菊次は、盲目なのだけれども
おりんという女房を的にして包丁を投げてギリギリに当てるという
芸当をしていた。その際おりんは手に鈴を持ち鳴らす。
お互いの信頼があるからこそ出来る芸当である。

偶然座頭市は、二人と出会い仲良くなる。
しかし、座頭市に恨みをもつ寅吉という男も
二人に近づく。

気立ての良いおりんを、市も気に入り仲良くなる
……というか、おりんの方も夫と同じ盲目の市に世話を焼くのだった。

寅吉は、菊次が一人の時をねらって
女房がお前をうらぎっているよ
という事を、本当の事のように吹き込む。

最初は否定していた菊次だった。
だが、お金をおりんがくすねたという話しを聞いた後、おりんと市が
仲良くしている現場に立ち疑念を抱く。

そして寅吉が
市とおりんが肉体関係があるような事を遠回しに言う段階になると
もうそれしかないように菊次は思いこんでしまうのだ。

徐々に菊次は不機嫌になり、おりんが部屋に帰ると
「臭い!!OOい按摩の匂いがするぞ!」
と、おりんの身体の匂いを嗅ぎながらののしる。
おりんは市の世話もやいていたので、それはそうかもしれない。
はじめのうちは戸惑っていたおりん。
お金をくすねた、市と寝たという事を責められ
やっていないと言っても信じない夫の態度にショックをうけ
おりんは市の部屋に相談しに行く。

そこへ、大道芸の時に使う出刃包丁を
あるだけ持ち菊次が鬼のような表情で入ってくる。

むかし市に腕を切られた寅吉は恨みが深く、
自分が岡っ引き(正しくは目明し。現在でいう警察のような仕事をしている)なのに
賭博場の親分に交渉して市をやれと命令する。

ようするに市には勝てないという事が分かっているので
悪知恵を使って他人にやってもらおうというこずるい人間
なのですね。寅吉は。

新座頭市には時々こういう話しがあります。
市にとっては、切りたくもない人間が襲ってくるパターン。

今回は仲の良い夫婦だった旦那。

耳に放り込んだ(市いわく)
人間によって
鬼になってしまった男を切りたくないんですよ。

おりんも必死に市をかばって自分の持っている鈴を
泣きそうになりながら振りつづける。
それに向かって菊次は包丁を投げる。

ちょっと市も鈴の音が大きすぎて菊次の気配が分かりずらいんじゃ
ないかと、見ていて思うかなり緊迫したシーンでした。
昨日BSフジでやっていたドラマです。
この後どうなったのか、気になる人は探して観て下さい。


しかし、仲の良い人間なのにどうして
って思いますよね。


現実の話し。
先日逮捕されたママ友洗脳事件でも
ママ友にどうやってか夫の浮気の疑惑を信じさせ引きはなし
その母親の子供まで……ですからね。
人間どうなるか分からないし、怖いと思います。

😵本当は、5歳の男の子が餓死した哀しい事件であるのですが
その子供の母親も食事制限されているし、大金を搾取されているので
碇家が被害者だと私は思っています。北九州の監禁事件と似たようなものを
感じています。


た。


話しが横道にずれました

しかし、分かりました。

噓を吹き込み自分のコントロールにもっていく人って
その人が内心何を心配しているか、何を恐れているかが分かるんですよね?

菊次でしたら、大事な女房がいつかどこかにいくんじゃないか。
そうしたらどうしよう。男ができたら捨てるんじゃないか。
そんな事を本当は考えていたからこそ
ずる賢い男に騙されたのではないでしょうか。
そういう心理につけこむ寅吉のような人間は、本当に極悪人だと思います。

O加筆修正いたしました。




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あれから10年

2021-03-12 02:35:37 | 日記
2011年 3月11日

子供からお年寄りまで

あっという間に波に持っていかれた。

真面目に暮らしていた者

労働していた者

寝ていた者
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日、私はいつものように仕事をしていました。

大きな揺れが続いたものの
私の周りで建物の崩壊は無かったので
その自然の破壊力を、ラジオやテレビで知って凍りついた。


その地方に知り合いが一人いた。


阪神・淡路大震災(死者・行方不明者6437人)が起こった時に
私はある絵を描く団体に入会したのだ。

その団体の代表者は漫画家さんで、
阪神・淡路大震災の被災者に寄付をするためと
自分の絵で人々の心をなごませることが出来たら
という理由で絵の会を始めた人です。

展示会と集まりに私も何度か行きました。

そこで日本のあらゆる所から集まった、絵の好きな優しい人々と会いました。

その中で、私と友達になってくれた一人が宮城の人だったのです。
その後も何年も交流がありました。
私の作った個人誌を毎月買ってくれていた一人です。

今の私の絵柄とは全く違う漫画を描いていたのですが
----ま、その話しはこの辺にして。

テレビのニュースは、最もひどい所を何度も映すのですよね……
宮城が全て地獄のようになってしまったかと思い、
慌てて彼女に連絡をとったら、無事でした。
怪我も無く 住んでいるマンションも、少々欠けた位です。
との事でした。

けれど、私の知らない人々が大変な災害にあってしまった。

自然は時として恐ろしく、人間はいつ死ぬか分からない。
明日が当然あり、次の日もその次の日も変わらなくあるなんて
保障は無いんだ

と、強く心に刻んだ10年前でした。


*東日本大震災の死傷者約2万2000人だそうです。
昨日私も同時刻に黙祷致しました……。




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不安を広げるだけ広げ、心のサポートをしなかったマスコミ……そして

2021-03-10 17:44:56 | 日記
誰のせい、何のせいとか言っても解決は出来ない。

だが、私の……いや、不特定多数の人間の悲劇はその日からだと
私は思っている。

相模原障害者施設殺傷事件の起こった日。
2016年7月26日


植松死刑囚が起こした事は、とてつもない酷い
独りよがりの
犯罪行為だ。
しかしそれだけではない。

マスコミは、彼がどういう人間かという事を

バラエティーニュース番組

で、取り上げた。
「**を言った。」
「**をしていた。」

植松受刑者は、事件を起こす少し前までは
仕事をし、挨拶もきちんと出来る好青年だった。
ただ、プライベートな世界では
やんちゃと言われるグループの一人で、ドラックも
やっていた。
刺青を体に彫っていたという理由で解雇された。


だが世間一般では、措置入院したばかりの精神病患者
という情報が一人歩きする。


【精神的におかしく、**すという事を言う人間は危ない】

それが植松死刑囚と
普通の人間をわける
線引きに……。

世の中の不安は、形では見えずらい。
しかし、ネットの掲示板では

植松をののしる。
植松を神のように思う。
そして
世の中の他の精神的におかしい人間を
**すべき。
という意見が書きこまれた。

 他にも植松同情論。
 障碍者に対する悪口、逆に障碍者を憐れむ意見もありました。
 私は、植松死刑囚をかなり否定した文を書きました。
 その気持ちは、今も変わりません。



その事件で感じた不安

ネットで書かれたものも
そのままに。

不安は蔓延した。

メンタルの悩みを増長させるマスコミ。

精神科に通う人間は多く、その家族も更に多い。
そういう人々を差別している人間もまた多い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
両方の、違う方向性の不安を
  何故
国や保健所は
サポートしなかったのか?
特に相模原市住民の心のケアをしなければ
到底元の生活に戻ると思えなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人間の価値を他人が決め
命さえも奪うその考えも
伝染病のように広がったように思った。


私は、その衝撃的な思いを忘れないために

記録をここに残します……。


*一部加筆修正しました。





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