映画「野火」の感想は
監督塚本晋也
↑低予算にもかかわらず、全く見劣りしない。(低予算の話しばかりで申し訳ないが、私は予算が無くてもこんな映画を作れるんだという事で強調しています)
↑この方ね。映画を最後まで観た人は知ってるでしょうが、すっかり狂気に染まった兵士です。瞳が子供っぽくて愛らしいくらいですね(^^;)
水木しげる先生は戦争で片腕を無くした漫画家としても、有名?ですね。
ネタばれある部分はあるので観てから読んで下さい。
監督塚本晋也
彼の作品で観たのは
「鉄男」1、2
「ヒルコ/妖怪ハンター」
「バレット・バレエ」
「六月の蛇」
「悪夢探偵」1
そして
「野火」
塚本晋也監督は自分の映画の重要な役所で出演をしている。「鉄男」の時も主役を演じていて、その時からずっと良い味出す演者としても有名だ。
※後で写真等確認したら、主役は田口トモロヲさんですね。一応。
「シン・ゴジラ」にも出ているし、「沈黙」にも出ている。
本当に良い役者さんでもあるのです。
だから、今回の主役も良かった。
どちらかというと、悪夢に巻き込まれた現代人のようにも見える。
そこに行くまでの日本の戦時中の風景、家庭的なものが殆ど省かれているからかもしれない。
所で、その戦地フィリピン・レイテ島で主人公田村一等兵は敵兵と撃ち合う場面が無い。
相手の姿が見えず狙撃される一方という場面はある。(まるでスピルバーグ初期作品「激突!」のような不気味さである。双方とも予算の無さでなのか、相手の顔が見えない怖さがあるが)塚本晋也監督の「野火」もまた、どの戦争でも当てはまるような怖さを滲ませていて、効果的である。
↑低予算にもかかわらず、全く見劣りしない。(低予算の話しばかりで申し訳ないが、私は予算が無くてもこんな映画を作れるんだという事で強調しています)
で、確か銃器類等はダンボールで作ったと以前聞いた事があるのだが、観ていて全然そんなふうに見えない!
CG 的な感じも一切感じなかったけど……どうなのでしょうか?
低予算ゆえなのか、これがまた無名みたいな?俳優が多く、そこがまたノンフィクションみたいな感じを醸し出している。
※リリーフランキーさんは、有名っちゃ有名ですね。
塚本晋也監督も、もう元々どこにでもいそうで親しみの持てる顔立ちなのでOK. というか、好きです。
↑さっきより更に
↑さっきより更に
「嫌な場面見ちまったよ!」
という
目を見開いた田村一等兵。
前に水木しげるという漫画家が描いた戦中記を読んだ事がある。
そして水木しげるさんは、実際にこれに近い体験(最後のは無い)をしているようなので、私はこの映画を絵空事のプロバガンダとは思っていない。なんなら、日本を守りたい未来ある諸君はこういう経験を覚悟して戦場に赴き国を守って欲しい!
↑この方ね。映画を最後まで観た人は知ってるでしょうが、すっかり狂気に染まった兵士です。瞳が子供っぽくて愛らしいくらいですね(^^;)
やった事は、もう……鬼………。
こんなつぶらな瞳の少年が……。
俳優さん誰だか分からないんですけど新人賞をあげたいくらいでした。
この映画、観たいような観たくないようなどうしようと、ずっと思っていましたが、映画の出来が良かったので観て良かったです。
ストーリーは勿論、
怖いっ!
ですけど。
そういえば、島の風景が滅茶苦茶美しくてそれがまた夢のようでして
地上の悲惨さを緩和させる作用があったのか、良かった……。
水木しげる先生は戦争で片腕を無くした漫画家としても、有名?ですね。
但し水木しげる先生の現実の話しの方がファンタジーっぽくって、田村一等兵とは逆の立場でもあった……。
云っちゃうと、戦場地の島民に気に入られて仲良しになり、バナナ等貰って生き延びたらしい。
それに、
所属部隊が全滅したのに1人だけ助かったらしいから。←これは、偶然水木しげる先生が立っていた場所が総攻撃されなかったという事らしい…。
妖怪博士は妖怪に護られていた?(本人がエッセイ本でそう書いてます。)
「総員玉砕せよ!」この漫画は、最後まで悲惨だったんですが……。
そういう部隊も、あったんでしょうね。
再び「鉄男」の話し。
わざとの白黒映画。スタイリッシュな映像です。外国で賞をとっていまふ。しかも塚本晋也さん、若くてハンサムでしたね💦
↓塚本晋也さんの顔でのポスター