「双極性障害」
医学的には「気分障害」というジャンル。うつ病と同じジャンルですが、うつ病とは全く違う病気。
双極性障害は、躁(ハイ状態)とうつ(ロー状態)を繰り返す病気です。
俗に言う、「気分が変わりやすい」「気まぐれ」程度のものとは全く違う。
普通の人の感情の揺れが-1~+1くらいだとしたら、躁うつ病の感情の揺れの幅は、タイプや人にもよるが、その数十倍以上にも換算される。
簡単に言えば、躁の時にガソリンを使い果たし、どうにもならなくなって止まってしまう(うつ状態になる)・・・という感じでしょう。
躁の時は、自分では調子がいいと思うため、自分ではコントロールできず、病気だという認識(病識)もないので、治療や入院も拒否しがち。
さらにうつになると、躁の時のことを思い出して自己嫌悪に陥ったり、人により貧困妄想などが出て将来を悲観し、ひどい時は自殺を図ったりする。
周りから見れば、「意志が弱い」「怠け者」のように見えるが、それは全く違い、本人の責任ではない。
なぜなら、ストレスなどが主な原因ではなく(きっかけにはなるが)、脳内の神経伝達の異常によって引き起こされる病気だからだ。ですから、薬物治療が主になる。
原因は、何らかの遺伝的要素が関与していると言われているが、遺伝子行ではない。
それに加え、ストレスなどの環境要因が加わって発症するのではと考えられています。
躁うつ病には、1型と2型の二つがあるようで。1型の方が躁が激しいものです。この躁の強さによって、双極1型、双極2型という分類をされます(アメリカ精神医学会の分類(DSM-IV)による)。
(1型症状省く)
2型の躁は社会生活を営めるくらいの躁(軽躁)で、激しく怒ったり妄想が出たりはしない。
眠らなくても平気で、気分は陽気、まわりとも活発に交流し、一見何も問題ないように見える。
が、「軽躁」は立派な病的状態なので、注意深く見ると、「ふだんの本人」よりも少し違った感じがする。
本人も、「スイッチが入って陽気になっている」というような状態で、単純に楽しいわけでは決してなく、イライラが募ったり疲れがたまったりしている。
はた目からは楽しそうに見えても、実はかなりのプレッシャーがかかり、無理をしている。
1型ほどではなくても、新しいことを始めたり、ほしいものを次々と買ったり、目移りしたり、話が飛んだり、衝動的だったりする。
被害がないから、元気だからとそのままにしておくと、いずれガス欠になってうつ状態になるので、早めの治療が必要。
さて、うつ状態はどうかというと、大体うつ病と同じようなものです。
何週間も、毎日、ゆううつな気分が続く。
朝が一番ゆううつで、夜になってくると軽くなるのが普通(日内変動)。
食欲もなくなり、不眠になり、悲観的なことばかり考えてしまいます。躁うつ病のうつ状態では、不眠もありますが、過眠になることも多い。
ひどい時は、ほとんど寝たきりになり、頭も動かず、生活ができなくなって入院することもある(昏迷状態)。
少し体力がついてきても、気分は悪いので、「破産してお金がない」「恐ろしいことをした」などのネガティブな妄想が出て、自殺に結びつく場合もある。
(躁状態の症状省く)
他の状態としては、躁からうつ、またはその逆になる時に、一時的に「躁うつ混合状態」になることがあります。
これは、気力がないのに体が動いてしまうなど、躁とうつの症状が混ざっていることです。
躁うつ病は、状態が安定した時には何の症状もなく、普通の人と変わりません。
安定すれば病気でない人とどこも変わりがない(必要なら予防薬を飲むくらい)というのが、この病気の特徴です。
安定した状態が続けば、「寛解(かんかい)」とみなされます。
「寛解」とはいわゆる「治癒」のことですが、薬を飲まなくなると再発することが多い(再発率95%)ため、「治癒」とは言いません。
しかし、再発予防のための最小限の薬を飲む程度で、普通の生活が送れます。
医学的には「気分障害」というジャンル。うつ病と同じジャンルですが、うつ病とは全く違う病気。
双極性障害は、躁(ハイ状態)とうつ(ロー状態)を繰り返す病気です。
俗に言う、「気分が変わりやすい」「気まぐれ」程度のものとは全く違う。
普通の人の感情の揺れが-1~+1くらいだとしたら、躁うつ病の感情の揺れの幅は、タイプや人にもよるが、その数十倍以上にも換算される。
簡単に言えば、躁の時にガソリンを使い果たし、どうにもならなくなって止まってしまう(うつ状態になる)・・・という感じでしょう。
躁の時は、自分では調子がいいと思うため、自分ではコントロールできず、病気だという認識(病識)もないので、治療や入院も拒否しがち。
さらにうつになると、躁の時のことを思い出して自己嫌悪に陥ったり、人により貧困妄想などが出て将来を悲観し、ひどい時は自殺を図ったりする。
周りから見れば、「意志が弱い」「怠け者」のように見えるが、それは全く違い、本人の責任ではない。
なぜなら、ストレスなどが主な原因ではなく(きっかけにはなるが)、脳内の神経伝達の異常によって引き起こされる病気だからだ。ですから、薬物治療が主になる。
原因は、何らかの遺伝的要素が関与していると言われているが、遺伝子行ではない。
それに加え、ストレスなどの環境要因が加わって発症するのではと考えられています。
躁うつ病には、1型と2型の二つがあるようで。1型の方が躁が激しいものです。この躁の強さによって、双極1型、双極2型という分類をされます(アメリカ精神医学会の分類(DSM-IV)による)。
(1型症状省く)
2型の躁は社会生活を営めるくらいの躁(軽躁)で、激しく怒ったり妄想が出たりはしない。
眠らなくても平気で、気分は陽気、まわりとも活発に交流し、一見何も問題ないように見える。
が、「軽躁」は立派な病的状態なので、注意深く見ると、「ふだんの本人」よりも少し違った感じがする。
本人も、「スイッチが入って陽気になっている」というような状態で、単純に楽しいわけでは決してなく、イライラが募ったり疲れがたまったりしている。
はた目からは楽しそうに見えても、実はかなりのプレッシャーがかかり、無理をしている。
1型ほどではなくても、新しいことを始めたり、ほしいものを次々と買ったり、目移りしたり、話が飛んだり、衝動的だったりする。
被害がないから、元気だからとそのままにしておくと、いずれガス欠になってうつ状態になるので、早めの治療が必要。
さて、うつ状態はどうかというと、大体うつ病と同じようなものです。
何週間も、毎日、ゆううつな気分が続く。
朝が一番ゆううつで、夜になってくると軽くなるのが普通(日内変動)。
食欲もなくなり、不眠になり、悲観的なことばかり考えてしまいます。躁うつ病のうつ状態では、不眠もありますが、過眠になることも多い。
ひどい時は、ほとんど寝たきりになり、頭も動かず、生活ができなくなって入院することもある(昏迷状態)。
少し体力がついてきても、気分は悪いので、「破産してお金がない」「恐ろしいことをした」などのネガティブな妄想が出て、自殺に結びつく場合もある。
(躁状態の症状省く)
他の状態としては、躁からうつ、またはその逆になる時に、一時的に「躁うつ混合状態」になることがあります。
これは、気力がないのに体が動いてしまうなど、躁とうつの症状が混ざっていることです。
躁うつ病は、状態が安定した時には何の症状もなく、普通の人と変わりません。
安定すれば病気でない人とどこも変わりがない(必要なら予防薬を飲むくらい)というのが、この病気の特徴です。
安定した状態が続けば、「寛解(かんかい)」とみなされます。
「寛解」とはいわゆる「治癒」のことですが、薬を飲まなくなると再発することが多い(再発率95%)ため、「治癒」とは言いません。
しかし、再発予防のための最小限の薬を飲む程度で、普通の生活が送れます。