茶の効能
私たちはお茶を日に何度もいただきます。
こんなにお茶をよく飲むのにあまりお茶に関心がないのは、
もう当然のことのように飲用しているからでしょう。
それだけ日本人にとってお茶は身近な存在です。
お茶は最初、薬用として輸入されました。
最も効果が期待されたのは、カフェインのよる覚醒作用だったようです。
禅寺での修行中にきっと眠気覚ましに飲用したのでしょう。
茶は椿科の植物で中国原産、緑茶も紅茶も同じ種です。
茶葉にはカフェインやタンニン、カテキン、ビタミンCが含まれています。
カフェインは、先にも述べたように神経を刺激して
覚醒・疲労回復効果や強心
・利尿作用による血液循環
・新陳代謝促進の効果があります。
茶の花 椿科
タンニンは、植物が光合成をおこなう時にできるポリフェノールの一種です
お茶の渋みはタンニンの作用です。
抗酸化作用、抗菌・抗ウィルス、抗突然変異作用など多くの薬用効果が認められています。
それらは、それぞれ老化防止、解毒、発ガン抑制作用をもたらしてくれます。
カテキンはタンニンの一種で血圧上昇を抑制し、
血糖値、コレステロール値を調整する効果も報告されています。
そして美容と健康に欠かせないビタミンC。
これだけでも素晴らしいのですが、その他、茶にはテアニンという旨味成分も
含有されています。
その効果は、血圧上昇抑制、脳・神経機能調整などですが、
その他、アルファ波というリラックス時に認められる脳波の出現を促します。
アルファ波は、瞑想時の禅僧に認められる脳波ですが、
テアニンの摂取によってアルファ波が計測されているのです。
お茶を飲むとなんだかほっとする。
というのもテア二ンの効果だったのですね。
リラックスを促すことで、不要な緊張感がなくなり、頭がすっきりして、
ひらめきを促したり、健康な睡眠を誘導したり、
テアニンが引き起こす効果も現代人にとってはありがたいものです。
カフェインによる覚醒効果、
カテキンによる血圧抑制、
テアニンによるリラックス効果、
などが合いまって、私たちは心身が落ち着き、安定した状態へと誘われます。
そしてそれはやがて変性意識状態、
トランスと言われるいつもとは違った意識の状態を演出してくれるのです。
お茶のお話
紀元前2700年ごろ、本草学の始祖、漠方の基礎を築いた神農帝が、茶の葉を解毒剤にしたという話が伝わっています。
漢時代(紀元前1世紀)の医学書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』には、「茶味苦、飲之使人益思、少臥、軽身、明目」との記述があり、すでにこのころ、お茶は、上流階級に嗜好品として愛飲されていました。
また、唐時代(760年頃)、陸羽(りくう)の記した『茶経』には、「茶は南方の嘉木なり」で始まっていることから、お茶の発祥は南方、中国南部の雲南省からインドのアッサム地方にかかる山地であろう、といわれています。
また、唐代(659年)に書かれた『新修本草』という本には、薬としての茶の記録があります。
茶は解毒薬として飲まれており、「お茶を一服」という言葉は、これに由来するのでしょう。嗜好品として飲まれるようになったのは、宋時代以降からです。
日本最古の喫茶記録は、「日本後期」に、「弘仁6年(815年)僧永忠が、嵯峨天皇に茶を奉った」とありますが、お茶は大変な貴重品で奈良時代は、普及しませんでした。
その後、鎌倉時代、臨済宗の開祖・栄西が宋から多くの経典とともに、お茶の種と飲み方も持ち帰ったのがきっかけで、喫茶は、普及し始めます。
『吾妻鏡』には、 建保2年2月、 将軍実朝が二日酔いの際、栄西禅師が茶を献上し、治癒したと 記されています。
源 実朝
なんか二日酔いのように見えるのは、私だけでしょうか?
色々な知識
是非発信してください
お茶ってすごいスーパースター!なのに地味なので💦損しています?
発信しますね~