with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第47話《アパルトマンのチェックアウト!》

2023年05月02日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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バスは夜のパリに戻って来ました。

「夜のエッフェル塔がライトアップされて綺麗ねえ

エッフェル塔が見えてから間もなく、バスはオペラ座から伸びている通りの歩道に横付けされました。

「モンサンミッシェルの旅は終わっちゃった

皆さん順番に添乗員さんやドライバーさんにお別れのあいさつをしながらバスを降りています。

「えっ どうして」チップを渡している方が見当たらないんです。

確かに日本人ってチップを渡す習慣はないですよね。

「ここはヨーロッパだもん 渡さないの

「確かKotoちゃんと食事した時にはチップをテーブルに置いたもの。」

「だからフランスは楽しんだらチップを渡す習慣があるよねえ

「私だけ渡すのって良いかなあ・・・」

「でも私は楽しんだし渡したい

出発前から小さな袋を用意しているので、本当に気持ちだけだけれど渡しました。

ドライバーさんはとっても驚いた様子。

「でも、とても嬉しそうで良かった

添乗員さんにもお渡しすると同じように驚いている様子。

ドライバーさんと同じように嬉しそうな表情だったからホッとしました

「日本人だけのツアーだとみんな渡さないのかなあ。」

「全員が日本人だとつい忘れちゃうのかもね

「でもドライバーさんはこの仕事以前からフランス在住って言ってたよ 。」

添乗員さんも日本人だけど、若い時からフランスで暮らしているとのことでした。

「スコットランドでバスツアーに参加した時は、多国籍のツアーだったよね。」

どの方もドライバーさんに当たり前のようにチップを渡してお礼を言いました。

「みなさんはどうされていますか

 

「パリ旅行に来て、ツアーを旅の最終にしました

アパルトマンに戻って来たら帰国の準備を始めなくてはなりません。

「このお部屋で最後の夕食ね

「今夜は思いっきりこのお部屋の暮らしを楽しまなきゃ

帰国の日の朝は昼過ぎのフライトなのでゆっくり出来ます。

「早朝出発って大変だもの。」

最近は航空券の予約はなるべく昼以降の出発便を選ぶようにしています。

 

チェックアウトではホテルとかなり違うところがあります。

「ごみ出しをしていかなきゃ

ホテルではないと言うことは、生活ごみをアパルトマンのごみ置き場に出す作業がありますね。

「使わせて頂いたシーツ等のクリーニングはして頂けるから便利

「そのシーツをベッドから外してまとめて置いておきましょ。」

電化製品や調理器具など、使わせて頂いたものは元の場所に戻します。

「冷蔵庫の中身も捨てて、綺麗にして置かないとね

 

総合して考えると、パリでアパルトマンの滞在の日々はとても気に入りました。

「またパリに滞在の時には利用したい

それから、このアパルトマンの立地はとても便利でした。

「ホテルを利用する方もこの辺りのホテルはお薦めです

「私は周辺のことも色々覚えたから次回もここがいいなあ。」

「思い切ってアパルトマンにして本当に良かった

「ちょっとだけパリの暮らしを味わえたもの

 

「同じ場所に滞在する旅は楽チンですね。」

「だからそんな旅をつい計画しちゃいます。」

クローゼットや引き出しに自分の荷物を片付けられるのも暮らしやすさの秘訣です。

「お部屋を一通り片付けたら、所定の場所に鍵をお返しするだけね

「忘れ物が無いかしっかり引き出しの中もチェック

チェックアウトでは指定の場所に鍵をお返しして帰ります。

「担当の方にはお会いしないんです。」もちろん何か問題があれば来て頂けます。

「アパルトマンの前の通りにあるタクシー乗り場から凱旋門に行こう

帰りもエールフランスのバスで空港に向かうことにしています。

「往復を決めていたら、空港で乗車する時に往復チケットを購入しておくと、少し安いらしいですよ

 

エールフランスのバスが来たら乗車前にまたスーツケースを預けます。

ドライバーさんに運賃を渡して空港への到着を待つだけ。

「2Eと2Fの間の停留所で降りたらいいはずよね。」

「それだけは間違える訳には行かない 」シャルルドゴール空港はとても広くて複雑です。

「ターミナルも2つあるので間違えると時間のロスが大きくなっちゃう

同じバスに制服姿の女性が乗車してきました。

「客室乗務員の方も乗車

「あの服装はエールフランスの乗務員さんらしいね 。」

制服の方の一人が私の横に座りました。

「これはラッキー

バス前方の電光掲示板に2E・2Fの案内がでました。

隣の方に「KLM」と尋ねてみました

『どこに行くの』where?が聞こえてきたから多分そう聞いているんだよね。

「アムステルダム」

『ここで大丈夫』そう言っているかのように頷いて頂けました。

パリシャルルドゴール空港はターミナルも1と2があるし、横に細長いから移動 距離が長い

「間違えたら大変

「これで安心ですよね」 

「『ラッキー』って内心思った理由は確かめられると思ったからです

 

 

 

 

続く

 


第46話《古い港町オンフルールへ》

2023年05月02日 | 2012年パリ・モンサンミッシェル

 

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「モンサンミッシェルの観光が終わると何だかこの小旅行も終わった感じがしちゃう

バスに揺られながらリラックスしていると、最後の島と修道院の姿が車窓に見えて来ました。

「長閑な牧草地

「緑と空のブルーとモンサンミッシェルが美しいわあ

本当に最後のお別れをして、バスはセーヌ川河口のオンフルールの港町に向かいます。

「車窓からのフランスの田舎の風景はとても心を和ませてくれるね

それはフランスが農業をとても大切にしているのを感じます。

 

「バスは港町に到着

オンフルールはモネをはじめフランス印象派の画家たちが愛した港町だそうです。

ノルマンディ地方の小さな港町。

『ジムノペディ』が日本でも人気の作曲家エリック・サティが生まれた町だそうです。

「絵画の題材にもなった風景を散策していくなんてロマンティック

最初に目に映る風景でその素晴らしさが納得です

「小さな港を囲むように建つ可愛い建物とレジャーボート

「まるで絵のようね 」「だから絵画の題材になるのか

細長い建物の前にはパラソルが並んでいてレストランのようです。

「ここにもメリーゴーランドだ

フランス人ってメリーゴーランドをどこでも楽しんじゃうようですね

 

街では古い教会に目を引かれます。

「サント・カトリーヌ教会 フランス最古の木造教会なんだって

船大工たちが船底技術を利用して建てたそうです。

教会の天井が船底を逆さにしたような形には驚きますよ。

「さすが港町だわあ

旧市街は素朴な商店が並ぶ細い路地が続いています。

住宅の間を縫うように続いている雰囲気がとても心地よい路地をいつまでも歩いていたかった

「ウジェーヌ・ブーダン美術館もあるの

「モネの絵画もあるんだあ

添乗員さんのお話だけで寄ることが出来ないツアーにただただ残念な気持ちになって来ます。

 

この街は木造の家が多いそうですけれど、どの家も本当にお洒落

「色々な建物デザインで見ていて飽きない

街を散策すればするほどお洒落なお土産屋さんやレストランに出会えます。

「滞在時間の短さにとても後悔してきちゃう

ノルマンディーの特産として有名なものと言ったら、カルヴァドスやシードル。

「街の酒屋さんでカルヴァドスを試飲させて頂けるんだって

「美味しい これは絶対お土産よね

 

ここはコタンタン半島の根元のセーヌ川河口の町。

コタンタン半島の先端は

カトリーヌ・ドヌーヴ主演でカンヌ国際映画祭グランプ リ受賞の「シェルブールの雨傘」で有名になったシェルブールがあるそうです。

映画『シェルブールの雨傘』の雨傘屋さんがあって傘が売られていました。

「シェルブールの雨傘って音楽は耳にしたことはあるんだけど・・・」

「映画は見てないんだよなあ

 

多くのアーティストに今でも愛されているオンフルール

「だからなのね どこも絵になるなあ

撮影に夢中になりながら歩いて行いると同じツアーの方の姿があります。

港に面したオープンカフェのレストランでムール貝のワイン蒸しを頂くとのこと

「私もムール貝を白ワインと一緒に頂きました

「ふっくらしたムール貝がとても美味だわあ

古くて穏やかでそれでいて可愛い町並み

この絵のような港町はちょっとだけ立ち寄るにはあまりにも勿体ない。

「こんどは宿泊して一日中この風景を眺めて過ごしたい

「絵なんか描きながらね

 

ほんの数時間の滞在だったけれど、たちまちこの街のファンです。

印象派の絵そのままのような雰囲気はまるで絵を見ているようにも感じます。

「モンサンミッシェルだけのツアーを探していたんだったよね。」

それを思い出すと本当にこちらのツアーに変更したことは正解だったと思います。

「滞在時間が短かったのが残念

「またゆっくり個人で訪ねられたらいいなあ

このツアーに変更したことは修道院だけじゃなくて、お城や港やパリとは違う色々なフランスに出会えました

 

 

 

 

続く