with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第19話《シティのスタジアムとこたつと猫》

2023年05月10日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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シルバやほかのマン・シティの選手たちに会えた興奮冷めやらぬまま、Takaさんの車に戻りました

『シティのオフィシャルショップに行こうか

『オフィシャルショップのトイレってとてもきれいなのよ

Takaさんが現在地から近いことと、とても綺麗と言うことで提案してくれました。

「スタジアムも見てみたいし」「ちょうどいいかもねー

車で移動だからか、練習場からはすぐって感じでした。

「テレビで見慣れたエティハド・スタジアムだ

「めちゃカッコいい」大きなスタジアムが目の前に現れて来ました。

 

駐車場に車を止めてオフィシャルショップに入ります。

ショップ内は土曜日と言うのにとても静かです。

「きっと明日ロンドンで試合だからだよね。」

マンチェスターシティの商品は空色「洗練された感じのお洒落なものが多いなあ

「フットボールクラブのグッズって感じじゃないよね。」

「普段使いが出来そうなものが多いかも。」空色のグッズは可愛いものも多くて思わず欲しくなっちゃいます。

「でも我慢 我慢 」「だってこのスタジアムにはいつか絶対観戦に来るつもりだもの。」

「マンチェスターダービーも面白そう

「リヴァプールがマンCと対戦もいいよね 」マンCが目的じゃない今回の旅では買わないことにしました。

「マンCの試合観戦じゃないのに、やっぱりここで購入はダメだよね

「私ってどうでもいい所にこだわるなあ

 

目的の広くて綺麗なトイレは2階

大きなスタジアムだけあって、さすがにトイレも広くて、綺麗でとても気持ちが良い

「ヨーロッパ旅行って女性にはトイレは気になりますよね。」

こういう情報を知ると、とても安心して旅を楽しめます。

 

トイレをお借りして次に向かうのはTakaさんのお友達のYumiさんのお宅だそうです。

「Yumiさんは古くからのマンUファン

「試合の前日にマンUの選手からサインを頂ける場所の情報が入る確率が高いんだあ

私は何としても香川真司のサインは頂きたいと思ってユニフォームを買っています。

「だって日本人だもの。」

「香川がプレミアで活躍するのは嬉しい

「たとえマンUの応援は出来なくても観戦の楽しみが増えるよね。」

 

車は古い町並みの住宅街に入って来ました。Yumiさんのお宅に到着らしいです。

すると入れ違いにYumiさんが車でどこかに行ってしまいました

「日本からのお客様をお迎えに駅に行くんだあ。」

Takaさんと一緒に主のいないお宅にお邪魔して待つことにします。

「とても仲良しなのね

「Yumiさんは不在なのにお部屋に入って帰りを待つなんて

Takaさんと一緒にYumiさんのお宅にお邪魔します。

「まるで日本の玄関と一緒。」靴を脱いでリビングに入ると絨毯にこたつ

「こたつだ 日本にいるみたい。」

しかも中を覗くと可愛い可愛い猫ちゃん「『秀ちゃん』ってお名前なの

「こたつに猫だなんて・・・本当にここはイングランド

Takaさんとこたつに入って秀ちゃんを撫で撫で。

間もなくYumiさんが戻って来ました。

 

「初めまして

さっきはTakaさんもYumiさんも車の窓からの会話だったから、この時にYumiさんとはじめましてのご挨拶です。

日本人のお客様も一緒です。

ナショナルダービーと言うことで、彼らもマンチェスターにサッカー観戦に来たとのこと。

「もちろん彼らはマンUファンよね」つまりYumiさんとお客様はマンUファン。

Takaさんと私はリヴァプールファン。

「当然フットボールのお話で盛り上がり

だけど明日のダービーはリヴァプールファンの二人にとってはちょっと不安です

「マンUファンにとっては余裕でしょうけど

 

日本からのお土産の羊羹と日本茶を頂きながらお話に夢中になっています。

「羊羹と日本茶」「こたつには猫がいて何だか和むわあ

「でもここはイングランドのマンチェスターなんだよね。」

「このまま寛いでいたいけれど目的は違います

Yumiさんのお話だと試合前日は選手たちが集まるのだそうです。

「時間と場所の情報を聞けるの

選手が集まるだろう時間の30分位前に、その場所に到着するように車で行くそうです。

『いい場所を確保しなきゃ

「私も頑張れるかなあ

 

 

 

 

続く

 


第18話《虹が知らせてくれた素敵な予告!》

2023年05月10日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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楽しい会話をしながらのドライブ。気が付くと車はかなり町はずれな感じの所を走っています。

Takaさんは家などが辺りに見えない道路脇に車を止めました。

「辺りに何も見えないけど・・・」「練習場はこの先の奥の方にあるんだあ

練習場近くだと車は止められないので少し離れた路肩に止めて歩くんだそうです。

「さすが慣れているわあ

「車の中にいつでも油性のペンを持ち歩いているの

いつ選手に会ってもサインを頂けるように、車の中にはペンと用紙が常備されています。

「これもさすがですねえ 頼りになる~

私なんてTakaさんに会いにオールドトラッフォードに来ただけだから、油性のペンとか、用紙も何も持っていません。

「お借りすることにしました

 

車を路肩に止めて降りながら、何気なく空を見て驚き

「ねえ 見て見て

「青空なのに虹が出ている

私はリヴァプールでもエジンバラ、バレンシアやアムステルダムでも、旅ではよく虹を見ます。

虹を見るたびにとても嬉しくて、その旅をとても幸せに感じることが出来ます。

「青空に虹って綺麗ねえ

「何だかシルバに会えるような気がしてきたよ

このタイミングの虹は、今までの旅で見た虹よりメッセージを感じました

「相変わらずなんでも良い方に考えちゃう私

車を降りた場所から少し先を左に折れると、正面に空色の屋根の建物が見えてきました。

「あれがシティの練習場なのね。」門から先は中に入れないので、手前の道路脇で選手の車を待つそうです。

「ファンの方が待っているみたいね

Takaさんはその方々に選手はまだ残っているのか聞いてくださいました。

そのお話では、明日がアーセナル戦なので、ロンドンに行かない選手が車で自宅に帰るとのこと。

「出場予定の選手はバスでロンドンに向かうんだあ

 

到着して本当に間もなくでした。怪我している選手だけ帰宅すると聞いたところです。

一台の車がクラブハウスの門から出て来ました。

「どうしたの 」ファンの方々が一斉に車に走り寄ります。

「レスコットなの

Takaさんは振り返って私に尋ねます。

『レスコットって私はファンじゃないんだけど、Anneさんはサイン欲しい

「欲しい 欲しい」「ファンじゃなくても欲しい イングランドまで来たんだもの。」

「どの選手のも欲しい

あまり急だったので、他の方がサインを頂いている間にサインをして頂く紙を探します。

ペンはお借りしました。

「サインして頂けそうな紙は地図の裏しか見つからないよう

マンチェスターの市街地図が数枚あります。A3の大きさのマンチェスターの地図。

今回の旅行が決まってから、ネットで見つけた地図を日本から印刷して持って来ていました。

「リヴァプールやマンチェスターってガイドブックでは数ページしか掲載がないんだよね

私にとっては情報が少なすぎるので、自分でネットの情報を印刷しているんです。

「みんな裏側は白紙だ 。」「クリアファイルに入っているから用意しなきゃ

「両面印刷してこなくて本当に良かった

クリアファイルを下敷きにしてペンを差し出してサインを頂けちゃいました。

 

レスコットが先頭で丁寧にサインをしてくれているので後続車が詰まってしまっているみたい。

その後続車に走り寄りながらTakaさんが私を呼んでいます。

「わあ シルバ

先にTakaさんはシルバの所に行って何か話しています。

シルバは運転席の窓を開けてくれていました。

「えっ  ツーショット

車の中で何気なく話したバレンシアでシルバに会えなかった話。

「ナント Takaさんはもうすでにシルバに伝えてくれていたの

そしてツーショットのお願いまでしてくれちゃっていたんです

「嬉し過ぎて焦る 焦る

シルバは終始笑顔。

「ツーショットもサインもなんて

「つまり今回も怪我」「アーセナル戦には行けないってことなんだよね。」

「でも、それが今回は私には幸いしちゃった

 

その後、バリーやマイカリチャーズやマイコンが次々やってきます。

「わあ ジョーハート

「私、ジョーハートも大好き 」ゴールキーパーのジョーハートも怪我だったようです。

ただ、シルバもジョーハートも大したことのない怪我でホッとしました。

「突然のたくさんのサイン

「誰のか分からなくなっちゃった 」慌てて鉛筆でサインの脇に名前を書きます。

「思いがけないシティの選手との出会いに大興奮です

 

 

 

 

続く

 


第17話《マンチェスターで暮らす方と初対面》

2023年05月10日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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メガストアーでお買い物して外に出ると、男性がスカーフを売っています。

オフィシャルではなかったけれど、明日の試合のスカーフです

「明日の観戦はマンU側のシート。」「だからスカーフは悩んでいたんだよね

「まさかリヴァプールFCのスカーフは絶対出来ないし

「これなら両方のチーム名だから問題なしだ

「オフィシャルじゃないけど買っちゃうことにしよう

「これで気持ちはリヴァプールサポーターのままで、マンU側のシートで応援出来ますよ

 

銅像の所で駅の方向を注目しながらTakaさんを待ちます。

「あれっ 日本人らしい女性が駐車場の方からやって来ました

「初めまして

「リヴァプールでもエリさんやナホさんと初対面をしたよね。」

「日本人同士だからすぐにお互い分かって安心

色々お話する前に「これからどこか車で行きましょうか」とのお誘い。

「まさかの提案に驚き 」チケットを手渡して頂くだけだと思っていました。

その時、私から咄嗟に出て来た言葉は

「マンチェスターシティの練習場に行きたい

この咄嗟に出て来た言葉に自分でも驚きです。今回は全くマンCのことは考えていませんでした。

エリさんのランチへのお誘いで、思わず閃いて、弾丸でナショナルダービーを観戦に来ました。

「自分でも全く想定していなかったはずなのに

「思わずマンCの名前が出ちゃうなんて

「よく思いついたぞ! 私

いちばん好きなシルバがいるマンチェスター・シティ

自分で自分の思い付きを褒めたくなるくらいなタイミングでした。

 

「そうです  スペインのお話を覚えていらっしゃいますか

「シャビアロンソに会いたい その思いでクラシコ観戦にバルセロナに行ったお話です。」

その時、シルバにも会いたくてバレンシアも訪ねたんです。

「でも、メスタージャではシルバは骨折していて会えなかった

こんなに自分の思い付きに感激したのに、マンチェスターのTakaさんのお話で ちょっとガッカリ

「シルバはいつも一番先に帰っちゃうのよ。」

「もう練習が終わった頃だから他の選手に会えてもシルバは無理かも・・・」

「ガーン

「それでも、マンCには会いたい選手がいっぱいいるから行ってみたい」スター選手揃いのマンCですもんね。

「中でもゴールキーパーのハート」「イングランド代表だし イケメンだし ハートにも会いたい

「バリーやナスリ! テベスやクリシとか・・・」

マンCのファンかどうかは別にして、会ってみたい選手が揃っているチームです。

マンCの練習場に向かう車中で、Takaさんにスペインの観戦旅行のお話をしました。

もちろん、シルバに会えなかったお話もです。

 

Takaさんはマンチェスターで暮らしているけれどリヴァプールFCファンです

Takaさんがリヴァプールの選手からサインを頂いた時のお話もたくさん聞かせて頂きました。

「色々な選手に会ったことがあるんだあ

「聞けば聞くほど羨ましいよぉ

移動中はそんなサッカーのお話でかなり盛り上がりました。

 

 

 

 

続く