with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第21話《タウンホールへ行ってみよう!》

2023年05月13日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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Yumiさんの情報お陰で香川のサインと写真も手に入れました

「やったよねー 写真撮影も出来ちゃったし

これからYumiさんのお宅のお客様と一緒にお食事に行くそうです。

「なぜだろう・・・私、食欲がない 」夕方からちょっと疲れている感じがしていました。

「サインを頂いている時には忘れていたんだよね。」

食事のお話になって、食欲がないことに気が付きました

「せっかく誘って頂いたのにごめんなさい 」私だけ食事をしないでホテルに戻ることにしました。

「今日はあまりにも濃い一日だったものね。」

「シルバに会えたり、ジョーハートにも会えたり

そして香川にサインを頂いて、写真も撮らせて頂きました。

「きっと喜びの興奮で疲れ切ってしまったのね

「情けない

それに1月のイングランドはかなり寒くて、風邪気味になってしまったようです。

「明日はダービー 風邪をひいちゃうわけにはいかない

Yumiさんの車でホテルに送って頂いて早めに休むことにしました。

「みんなでお食事が出来ないなんて本当に残念

 

そして翌朝。

素直に早く眠ったお蔭で体の調子も少し戻ったみたいです。

「昨夜、漢方薬を飲んで早めに休んだのが良かったみたいね 」飲み慣れている常備薬ってやっぱり旅の強い味方です。

「試合は午後からだしどこか観光してみようかな

あまり時間の余裕が無い中で訪ねられそうなタウンホールに行って見ることにしました。

「ホテルから歩ける範囲で調べると、タウンホールって有名な建物らしいからね

『荘厳なゴシック様式の建物はマンチェスターの象徴』そんな風に紹介されていました。

「『マンチェスターの象徴』なら行ってみなきゃ

「『典型的なビクトリア時代のゴシックリバイバル様式な建物』って何だか難しい」時計台が目印だそうですよ。

地図で確認するピカデリーガーデン駅からトラムの路線に沿って歩いたら辿り着けそうです。

「トラムだと3つ目の駅位」「路線に沿って行くのなら迷う訳ないし

前日、オールドトラッフォードに行く時に乗車したトラムの走る通りに沿って歩きます。

 

2つ目のトラムの駅を通り過ぎてまた暫く歩くと広い通りに出ましたよ

その広い通りを渡った先の右手に巨大な建物が見えています。

「地図だとあれっぽいよねえ

「巨大だあ

地図を念入りに確認していると、私が立っている横のドアが開いて女性が出て来ました。

「ここってカフェだったんだ

その女性が突然、私に話しかけます。「

「もしかしてどこに行きたいのか聞いてくれているのかな

咄嗟の判断で私ったら「タウンホール」って答えちゃった。「一か八かだったんだけどね

彼女は笑顔で私の思っていた通りの建物を指してくださいました。

「サンキュー」お礼を言った瞬間、彼女から驚きの言葉が

「・・・・『モンスター』」

いつもながらほとんど聞き取れなかったけれど、確かに『モンスター』って聞こえたよ。

しかも、苦笑いのような微笑みを浮かべながら

 

広い通りの信号を渡ってタウンホールまで来ました

「彼女のモンスターに納得

「これは大きいわあ

タウンホール沿いに歩いても、歩いても、建物が長くて中々反対側の端にたどり着きません

カメラに収めようとしても全体が入らない

やっと建物の端まで来ると広場がありました。

「ここがアルバート・スクエアなのね 」確かにガイドブックに載っていた時計台があります。

「試合の当日だから、建物内をゆっくり見学する時間が無いのが残念ね

「昼過ぎにはスタジアムに行かなきゃ

「せっかくだから、公園側から違う道をホテルの方に戻ってみましょ

 

 

 

 

続く




第20話《香川のサイン貰ったよ!》

2023年05月13日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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いよいよこれからYumiさんの運転する車で、マンUの選手に会いに行きます。

「こういうのって初めてだからドキドキだよねー

車を駐車場に入れて少し歩くと選手と会えるという場所に到着しました。

「どんなところにいるのか私には全く分からない

「もう、サインを貰いたいファンで一杯だ 凄いなあ

現地のファン歴の長い方々は、いつどこに行ったらいいのかちゃんと心得ているんですね。

係員の方にサインをして欲しいグッズを見せます。

「サインを頂くのに何のチェック

係員の方にサインをして欲しいグッズを見せないと先に進めません。

Yumiさんのお話だとサイン入りとして売買しようとする人がいるのだそうです

「そうなんだあ だからサインをして欲しい品をチェックしているのね。」

私は香川のユニフォームとカレンダーと油性のペンを見せてOKでした

 

選手が通る通路沿いにはもう多くのサポーターが集まっています。

「みんな体が大きいから全然前が見えない

YumiさんやTakaさんも日本人だから、小さな体を入れられそうな隙間を探します。

体の大きな現地の男性たちが、まるで子供を前に入れてあげる時のように隙間を譲ってくださいました。

「サンキュー

「同じマンUのサポーター同士って思っているのねー

「ごめんなさい リヴァプールサポータです

心の中で謝っておくことにします。

「香川が加入したから日本人には親切にしてくれるのかも

イングランドの方から見たら、「遠い極東の日本から来た」ってことだもんね。

「それにしても暗くて、何が起きているのかよく分からない

「選手が集まって来ているの」サインを頂ける準備をしながら待っています。

「えっ喜ぶのはまだ早い

ここに選手が到着しても、サポーターの前に来てくれるかどうかはあくまでも選手次第

「Yumiさんのお話だとルーニーは殆ど来てくれることは無いんだって

新しく加入した選手は、サポーターの心を掴みたいからサインをしてくれる可能性が高いそうです。

 

「香川が来たみたい

日本語で車を指しながら『あそこにいるのって香川』って声が聞こえて来ました。

「こちらに来ないのかなあ

「中々車から出て来ないよ

Yumiさんの所でお会いしたお客様も含めて日本人同士で名前を呼ぶことにしました

「香川  香川~ 」来てくれるように願うばかりです。

「やりました

「笑顔でこちらに向かってくれているよ

すると大きな体格の現地の方々が私達日本人を一番前に割り込ませてくれました

「優しいなあ ありがとう

 

私はユニフォームとカレンダーの両方にサインを頂くことが出来ました

キャーキャーと嬉しそうな声が響いていて、私の声が届きそうにないのでカメラを見せました

「ちゃんとこちらを向いてくれるなんて

香川はちゃんとカメラ目線で撮影をさせてくれたんです。

他の日本人の女性の方はツーショットもお願いしていましたよ。

「私はシルバとのツーショットですでにお腹いっぱい

 

香川が立ち去るとこんどはファンペルシがやって来ました

「キャー いっせいにみんなサインを求めてる

現地の方もファンペルシだとサインを求めたり、写真撮影したり、香川の時のような譲って頂ける雰囲気はありません。

「明らかに香川の時とは、ファンの反応が違う

「もう隙間も譲って頂ける状態じゃない

「イギリス人の大きな体の後ろでまったくなにも出来ないよー

サポーターに圧倒されたまま、サインどころか写真撮影のチャンスもありません。

「ファンペルシは戻っていっちゃった

大好きって訳じゃないけど、かなり残念な気分になっちゃいました。

「近くで会ったら、ファンペルシってすごく綺麗な瞳をしていたんだもの

 

 

 

 

続く