世界を旅する紀勢やう子さん

僕の友人であり、我が楽団の作詞担当でもある紀勢やう子さん(33)。

紀勢さんはよく海外旅行に出かける。欧州、米国、中南米、アジア、アフリカ、ポリネシアなど、節操なくどこへでも行く。
ひとり旅がほとんどだが不思議と今まで一度も危険な目にはあったことはない。

ところで紀勢さんの旅行お土産。そのお土産はどこへ行こうとも必ずひとつの共通項がある。
それは醗酵食品であることだ。

なかには臭いがかなりキツい食品もあり、そのお土産のせいで、今まで何度か税関で検閲を受けたことがあるそうな。縄文顔でホリが深く、ともすればアラブ系にも見えなくもない紀勢さんは、その容姿も合間ってかなり厳しく取り調べを受け、飛行機に乗り遅れたこともあるそうな。

ある日、そこまでして何故お土産に発酵食品を？との問いかけに対し、紀勢さんは、「お土産やプレゼントなど、ものをあげるとその人がもし気にいらなかったら、捨てるにも飾るにも困ってしまう。なので、食べれば形が残らない食品、、さらに保存の効く発酵食品をお土産にしている」とのこと。

なるほど、さすが代々江戸っ子ならではの細かで粋な気配り。と納得した。

紀勢さんより随分前に頂いた得体の知れない野菜の漬物、ベトナム産の、を食いながら晩酌をしているとふと思い出した。