「ヤーマン!」
僕の友人であり、我が楽団の作詞担当でもある紀勢やう子さん(33)。
紀勢さんの最近の挨拶は「ヤーマン」だ。
また、ありがとう、ごめんなさい、さよなら、など、
あらゆる場面で「ヤーマンです」と、彼女は言う。
いつからこんな語彙の少ない人間になってしまったのだろう。僕は少々憂いている。
原因は最近彼女がやたらレゲエ音楽を聞きかじってることであるのは間違いない。
と、思っていた昨今、先日の飲みの席、
紀勢さんはメメクラゲにやられたつげ義春の漫画のように、やけに凹んで現れた。
【参考:メメクラゲにやられた人】
曰く、、
最近、仕事上の客先へのメールで、語尾に「!」や(笑)をふんだんに使用していた。
今朝出社中、本郷の忠弥坂辺りで、カラスがカーと鳴いた刹那、はたと何かに気付き、
会社へ着くや否やメールの履歴を読み返すと、
なんか、自分だけど自分でないような変に高めなテンション、かつやたら相手と近い距離感の文体に、
赤面、後悔、懺悔、自分で自分を失笑するしかない嫌な感じを味わった、唖々、、だそうな。
「もう、メールもSNSもノーヤーマン…これじゃまるでノーヤーマンノークライだ」とのこと。
なかなか上手いこと言うな、と僕は思った。。
「世の中、色んなことがトゥーマッチになっている。
親切も悪意も、
サービスもビジネスも、
パブリックもプライベートも、
自己愛も自他愛も、
希望も絶望も、
賛成も反対も、、
しかもそのどれもが作為的で不自然に自然を装っていると思う。
そんな世間の風潮にまんまとあてられた。
なんかトゥーマッチポジティブになっちゃってた。
無意識に恣意的になってた。
一回自分を見つめ直したいので、私は旅に出る」
そう言い残し、紀勢さんは単身、ウラジオストクからモスクワを目指し、
シベリア鉄道に乗って旅立っていったのであった。
僕の友人であり、我が楽団の作詞担当でもある紀勢やう子さん(33)。
紀勢さんの最近の挨拶は「ヤーマン」だ。
また、ありがとう、ごめんなさい、さよなら、など、
あらゆる場面で「ヤーマンです」と、彼女は言う。
いつからこんな語彙の少ない人間になってしまったのだろう。僕は少々憂いている。
原因は最近彼女がやたらレゲエ音楽を聞きかじってることであるのは間違いない。
と、思っていた昨今、先日の飲みの席、
紀勢さんはメメクラゲにやられたつげ義春の漫画のように、やけに凹んで現れた。
【参考:メメクラゲにやられた人】
曰く、、
最近、仕事上の客先へのメールで、語尾に「!」や(笑)をふんだんに使用していた。
今朝出社中、本郷の忠弥坂辺りで、カラスがカーと鳴いた刹那、はたと何かに気付き、
会社へ着くや否やメールの履歴を読み返すと、
なんか、自分だけど自分でないような変に高めなテンション、かつやたら相手と近い距離感の文体に、
赤面、後悔、懺悔、自分で自分を失笑するしかない嫌な感じを味わった、唖々、、だそうな。
「もう、メールもSNSもノーヤーマン…これじゃまるでノーヤーマンノークライだ」とのこと。
なかなか上手いこと言うな、と僕は思った。。
「世の中、色んなことがトゥーマッチになっている。
親切も悪意も、
サービスもビジネスも、
パブリックもプライベートも、
自己愛も自他愛も、
希望も絶望も、
賛成も反対も、、
しかもそのどれもが作為的で不自然に自然を装っていると思う。
そんな世間の風潮にまんまとあてられた。
なんかトゥーマッチポジティブになっちゃってた。
無意識に恣意的になってた。
一回自分を見つめ直したいので、私は旅に出る」
そう言い残し、紀勢さんは単身、ウラジオストクからモスクワを目指し、
シベリア鉄道に乗って旅立っていったのであった。